Project/Area Number |
23K16375
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 58040:Forensics medicine-related
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Research Institution | Kyoto Prefectural University of Medicine |
Principal Investigator |
坂東 李紗 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 特任助教 (30827796)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,030,000 (Direct Cost: ¥3,100,000、Indirect Cost: ¥930,000)
Fiscal Year 2025: ¥390,000 (Direct Cost: ¥300,000、Indirect Cost: ¥90,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,820,000 (Direct Cost: ¥1,400,000、Indirect Cost: ¥420,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,820,000 (Direct Cost: ¥1,400,000、Indirect Cost: ¥420,000)
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Keywords | 法医学 / 死後経過時間 / 細菌叢 / マイクロバイオーム |
Outline of Research at the Start |
法医学において、死後経過時間の推定は非常に重要である。これまでの推定法は、どれも評価が主観的であり、正確性が低いことから、引き続いての迅速かつ正確な新規推定法の開発が求められている。 これまで、ヒトの皮膚、腸管および口腔内のマイクロバイオームの遷移が死後経過時間に関連している可能性がいくつか報告されているが、検討された検体数は少なく、また最適な検体採取部位が未だ不明である。 そこで本研究では、死体のヒトマイクロバイオーム(皮膚、口腔および腸内)と死後経過時間の関連性を比較および確認し、最適な検体採取部位を明らかにした上で、実務応用可能な新規死後経過時間の推定法の開発を目的とする。
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Outline of Annual Research Achievements |
今年度は、死後経過時間を推定するにあたり最適な検体採取部位を明らかにするため、前実験として、死後経過時間が4時間から4週間のいくつかの死体の様々な部位より検体を採取し、細菌叢解析を10例程度行った。はじめに適切な検体保管法を検討し、検体からDNA抽出し、目的の領域を増幅させた後にシークエンサーで解析を行う一連のプロトコルを定めた。次に検体採取部位を考えるにあたり、警察による検視の影響を受けない部位を選択した。(法医解剖死体は、当教室搬入前に警察による検視が行われている場合が多いため)この前実験結果で、本実験で実施する検体数、検体採取部位、採取時期(季節)、データ採取する対象の死後経過時間幅を設定する予定であった。 現時点では、データ採取は出来ているものの死体の状態も多様で、データのばらつきが大きいので、対象とする死体の死後経過時間幅を4時間から2週間と短縮した上での評価を試みる予定である。また、季節によっても、死後経過時間が同じであっても死体の状態が異なっているので、データを採取する季節は1つの季節に限定した上で評価すべきと考える。ただ、法医解剖死体からの検体は、死体が置かれていた外部環境からの影響を強く受けるため、死体が置かれていた状況でデータをカテゴライズした上で評価すべきと考える。 前実験野結果から、安定したデータ採取するには上記のような課題が挙げられたので、再度10例ほど前実験としてデータ採取し評価した後に本実験に進む予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
予想以上にデータのばらつきが大きかったため、検体採取を行う対象の条件を再検討中である。 また、DNA抽出からシークエンスまでの実験時間もかなりかかるため、コストと時間の兼ね合いを調整し、シークエンスは外部委託を検討している。
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Strategy for Future Research Activity |
現時点では、データ採取は出来ているものの死体の状態も多様で、データのばらつきが大きいので、対象とする死体の死後経過時間幅を4時間から2週間と短縮した上での評価を試みる予定である。また、季節によっても、死後経過時間が同じであっても死体の状態が異なっているので、データを採取する季節は1つの季節に限定した上で評価すべきと考える。ただ、法医解剖死体からの検体は、死体が置かれていた外部環境からの影響を強く受けるため、死体が置かれていた状況でデータを区分分けする予定である。上記のような課題が挙げられたので、再度10例ほど前実験としてデータ採取し評価した後に本実験に進む予定である。また、DNA抽出からシークエンスまでの実験時間もかなりかかるため、コストと時間の兼ね合いを調整し、シークエンスは外部委託を検討している。
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