Project/Area Number |
23K16394
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 58050:Fundamental of nursing-related
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Research Institution | University of Hyogo |
Principal Investigator |
高見 美樹 兵庫県立大学, 看護学部, 准教授 (10335565)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2028-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,420,000 (Direct Cost: ¥3,400,000、Indirect Cost: ¥1,020,000)
Fiscal Year 2027: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2026: ¥390,000 (Direct Cost: ¥300,000、Indirect Cost: ¥90,000)
Fiscal Year 2025: ¥520,000 (Direct Cost: ¥400,000、Indirect Cost: ¥120,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,690,000 (Direct Cost: ¥1,300,000、Indirect Cost: ¥390,000)
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Keywords | 看護業務の遂行 / 患者情報の収集 / 看護情報 / 電子カルテシステム |
Outline of Research at the Start |
電子カルテシステムは、一般病院の57.2%に導入されており、病院に勤務している看護師の多くが、日々の業務を遂行するために電子カルテシステムを用いている。電子カルテシステムは、患者に提供される膨大な医療や看護のデータが蓄積されており、看護師は意図的に必要な患者情報を探す作業が発生している。そこで本研究では、看護師の業務を回顧法や行動観察法を用いて調査し、電子カルテシステムのログデータを統合したデータを収集、分析することで、看護師の業務や思考を妨げず、安全な業務の遂行に向けた患者情報の提供のあり方を提案するものである。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、看護師の安全な看護業務の遂行に必要な患者情報の効果・効率的な提供のあり方を明らかにすることを最終目的としている。そこで、電子カルテシステムが導入されている病院に勤務する看護師を対象に、看護業務を遂行する際に収集している患者情報の分析に向けた準備を行った。 当該年度においては、調査の協力を依頼する医療機関への研究の概要について説明を行い、調査対象とする看護業務の抽出のために臨床看護師からのインタビュー、臨床現場の視察を行った。インタビューでは、日勤業務を中心として、業務開始から受け持ち患者のラウンド、各看護業務実施前における情報収集行動に関する質問を中心に行い、業務開始直後から受け持ち患者のラウンドまでにほとんどの情報を収集すること、その後の情報収集については、時間がある際に実施する程度であるとの結果を得た。また、視察においては、病棟における看護師の患者ラウンドを行う際の電子カルテシステムの利用状況、ラウンド後にスタッフステーションでの看護記録やその他確認作業を実施する際の電子カルテシステム利用状況を確認した。加えて、医療情報担当看護師長からの意見も聴取し、調査対象とする看護業務の検討を行った。 その結果、調査対象とする看護業務について、勤務開始後のラウンド前の患者情報の収集業務とすることし、調査協力を得ることができた看護師の電子カルテシステムを使用するアクセスログを分析するためのデータ収集を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究開始時に調査の実施を予定していた研究協力施設において、研究の受け入れ体制が変更されることとなり、研究受け入れ体制が整えられるまでに時間を要することが考えられた。加えて、研究の受け入れ調整の担当者が変更となったため、予定していた研究協力施設での調査研究は難しいと判断するまでに時間を要した。その後、次の研究協力施設への依頼、説明、受け入れ調整を行い、データ収集の目途が立ったことから、おおむね順調に進んでいる。
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Strategy for Future Research Activity |
今年度においては、調査対象とする看護業務について、勤務開始後のラウンド前の患者情報の収集業務とすることし、調査協力を得ることができた看護師の電子カルテシステムを使用するアクセスログを分析するためのデータ収集を行った。今後は、収集したデータの分析を行う予定である。分析に際しては、患者情報を収集するための時間や情報項目だけでなく、展開している画面とその推移を明らかにし、看護師の経験年数や所属病棟における特徴を明らかにしたい。また、その結果を学会にて発表を行う予定である。 また、その結果に基づき、電子カルテシステムにおける患者情報収集に関する機能の追加・改訂を試みる。その後、改訂効果を確認することを目的として、再度、電子カルテシステムを使用するアクセスログを調査し、改訂前後における展開画面やその推移の違いの抽出に取り組みたい。
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