Project/Area Number |
23K16421
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 58060:Clinical nursing-related
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Research Institution | International University of Health and Welfare |
Principal Investigator |
根本 友見 国際医療福祉大学, 成田看護学部, 准教授 (10633240)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥2,860,000 (Direct Cost: ¥2,200,000、Indirect Cost: ¥660,000)
Fiscal Year 2025: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2024: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
Fiscal Year 2023: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
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Keywords | ひきこもり支援 / 訪問看護師 / リカバリー志向性 / 教育プログラム / ひきこもり / 精神科訪問看護 / 治療的コミュニケーション / ランダム化比較試験 |
Outline of Research at the Start |
ひきこもりの高齢化、長期化が社会的な問題となっている中、直接ひきこもり当事者や家族と関わる訪問看護師が適切な支援方法を修得することが喫緊の課題である。その支援には、看護師の高いリカバリー志向性が必要であり、リカバリーの理解、対応方法等を修得できる実践的な教育プログラムの開発が求められる。本研究では、訪問看護師を対象としたリカバリー志向性向上をめざす教育プログラムの効果を検証することを目的とする。文献レビューおよびインタビューを通してパイロット版プログラムを作成、実施し、混合研究法により評価し修正する。修正後のプログラムの効果検証をランダム化比較試験を用いて行う。
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Outline of Annual Research Achievements |
ひきこもりの高齢化、長期化が社会的な問題となっている中、直接ひきこもり当事者や家族と関わる機会のある訪問看護師が適切な支援方法を修得することが喫緊の課題である。本研究では、ひきこもり当事者およびその家族への支援を行う訪問看護師を対象としたリカバリー志向性向上をめざす教育プログラムの効果を検証することを目的とする。 2023年度は、ひきこもり当事者やその家族への訪問看護師の対応に焦点をあてたプログラムを作成するため、文献レビューを行った。引きこもり状態にある対象者へ精神科訪問看護師から提供されていたケア内容として、「信頼関係を築く」「本人のペース・意見を尊重する」「本人のストレングスを関わるきっかけにする」「本人を否定しない」「困りごとに対応する」「次のステップに向けて背中を押す」「ポジティブなコミュニケーションをこころがける」などが挙げられた。これらのケア内容をもとに、プログラム作成に向けて、さらに、具体的な関わり方についてデータ収集をするために、ひきこもり当事者への訪問看護を経験したことのある精神科訪問看護師7名を対象に、インタビュー調査を計画した。具体的には、引きこもり当事者および家族のリカバリー支援のためにどのような言葉をかけ、どのような配慮をしてかかわっているか、どのようなことに困難を感じているかなど、これまでの関わりの実情をたずねる半構造化インタビューである。倫理審査承認済み(24-Im-005)である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
2023年度にはひきこもり支援に関する文献検討およびインタビュー調査の結果をもとに教育プログラムの作成に着手する予定であったが、インタビュー調査の結果まで出すことができなかった。
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Strategy for Future Research Activity |
インタビュー調査を実施し、その結果と文献検討をもとにひきこもり当事者やその家族への対応に焦点をあてたプログラムを作成し、パイロット版を1クール実施後、本プログラムの開始する。 パイロット版は、混合研究法を用いてプログラムの有用性を検討する。対象者は、東京近郊の精神科病院または精神科訪問看護療養費を算定している訪問看護ステーションに勤務し、受講時点で訪問看護を実践している看護師6名とする。パイロット版プログラムは、講義、ディスカッション、演習を取り入れた教育セッションと1か月後のフォローアップセッションの2つのセッションで構成され、オンライン形式で行う予定ある。 プログラムの評価として、量的データは教育セッション前とフォローアップセッション後に「Nurse Attitude Scale」「Therapeutic Communication Skills Scale」「Recovery Knowledge Inventory」の3つの尺度を用いて効果を測定し、質的データは、フォローアップセッションの内容とセッション後の感想をICレコーダーに録音したものをテーマ分析する。両データを収斂し、プログラム有用性を検討し、必要に応じてプログラムの内容を修正する。 本プログラムの実施に向けては、全国の訪問看護ステーションに研究協力依頼をし、対象者をリクルートし、研究協力者がランダム割付する。プログラムはパイロット版同様、教育セッションとフォローアップセッションをオンラインで行う。効果測定は、介入群、対照群ともにプログラム実施前、実施後、実施3か月後の3時点で行い、データ分析は、二元配置分散分析を行う。
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