Project/Area Number |
23K16468
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
|
Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 58070:Lifelong developmental nursing-related
|
Research Institution | Kawasaki University of Medical Welfare |
Principal Investigator |
大姶良 義将 川崎医療福祉大学, 医療技術学部, 助教 (60910338)
|
Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2027-03-31
|
Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
|
Budget Amount *help |
¥4,680,000 (Direct Cost: ¥3,600,000、Indirect Cost: ¥1,080,000)
Fiscal Year 2026: ¥260,000 (Direct Cost: ¥200,000、Indirect Cost: ¥60,000)
Fiscal Year 2025: ¥130,000 (Direct Cost: ¥100,000、Indirect Cost: ¥30,000)
Fiscal Year 2024: ¥130,000 (Direct Cost: ¥100,000、Indirect Cost: ¥30,000)
Fiscal Year 2023: ¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
|
Keywords | ユーザインタフェース / 概念モデル / 視線計測 / ユーザビリティテスト / 感性デザイン / 感性評価 / 苦痛 |
Outline of Research at the Start |
医療処置には治療だけでなく心理的介護の実践が求められ,治療指針の決定と患者の理解・傾聴を通じた苦痛の把握が非常に重要であった.これまでに開発してきた感性評価ツールは,痛みの概念モデルを動的に変容させ視覚的に痛みを表現し,痛みの強さと周期を評価できるものがある.研究過程で,タブレット端末の習熟度の不足や発達段階が操作に影響があることが明らかとなり,子どもに寄り添った表現手法としての検証のためには客観的評価が求められた. 本研究では,感性評価ツール操作中の非言語情報(視線移動)を計測して着目点を検証し,ツールの改善をもって語彙が少ない子どもの表現を補助し伝達の満足度向上を推進する.
|
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では,感性評価における“子どもの自己表現を引き出すデザイン要素”を明らかにすることを目的に視線移動に着目した検証を行う.医療処置には患者の感じる苦痛を自身が納得した状態で表現できることが求められるが,既存の伝達方法では言語や数値に置き換える必要があった.さらに苦痛とは身体的なものだけでなく心理的・社会的なものも含み互いに影響し合うとされ,複雑で曖昧かつ主観的で個人差があるゆえに伝達難易度は大人でも高く,子どもでは一層の困難を極め表現の納得感が得られないという課題があった. 2023年度においては,調査に必要な環境整備を行い,視線計測に関する既往研究調査と予備実験を実施した. a)既往研究調査:視線計測装置を用いた研究について調査し,研究や分析の方法について知見を深めた. b)予備実験:次年度のユーザビリティテスト実施のために環境構築と検証を行い,評価項目の選定・解析ソフトの使用方法などを確認し調査フローを計画した. 具体的には,視線計測装置を用いた既往研究について,ソフトウェアのユーザーインタフェースを検証した論文やスケッチ時の視線の動きを習熟度で群を分けて比較した論文から,停留箇所や時間・回数の計測方法と分析手法の知見を得た.調査環境について,タブレット端末の調査では視線計測装置の映像を安定させるために,実験参加者が端末を保持せずアームスタンドで固定すること多角的に撮影することが重要であった.評価項目について,既往研究や参考書籍からユーザビリティ評価の項目を用いることとした.
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初の予定通り環境整備・文献調査・予備実験を行うことができ,次年度の実験実施に向け順調に進展している. 倫理審査の承認をもって成人を対象に計画している調査を実施する.
|
Strategy for Future Research Activity |
研究計画では,2024年度は実際にユーザビリティテストを実施予定である.感性評価ツールの操作中の視線の停留箇所や時間・回数を計測し分析を行う. ツール操作の特徴から研究目的である"自己表現を引き出すデザイン要素”を明らかにするため,研究協力者とのディスカッションを重ねる.
|