Project/Area Number |
23K16500
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 58080:Gerontological nursing and community health nursing-related
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Research Institution | Tokyo University of Technology |
Principal Investigator |
清家 庸佑 東京工科大学, 医療保健学部, 助教 (10827819)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥3,640,000 (Direct Cost: ¥2,800,000、Indirect Cost: ¥840,000)
Fiscal Year 2025: ¥1,690,000 (Direct Cost: ¥1,300,000、Indirect Cost: ¥390,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2023: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
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Keywords | パーソナルリカバリー / 生活機能 / クリニカルラダー / 作業療法 / アウトリーチ / 精神障害者 |
Outline of Research at the Start |
精神障害者の地域移行が進む中で,新たに生じている課題に精神障害者の地域定着がある.精神障害者の地域生活を支えるアウトリーチサービスの一つである精神科訪問看護はその充実が求められている.しかし,地域生活支援の場において,単に疾患の改善のみならず,自分らしい人生の回復(パーソナルリカバリー)に根ざし,サービスの受け手である精神障害当事者が抱く支援者へのニーズも反映した教育ツールは未整備である.本研究の目的は,本ラダーの支援者への教育効果の検証を通じて,効果的な教育ツールの運用を実現させることである.本研究によって,パーソナルリカバリーの促進を通じた,地域定着支援の拡充が期待できる.
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は,地域定着支援の拡充に向けて,パーソナルリカバリーを支える支援者を育成するための有効な教育ツールを当事者の声に基づいて開発,効果検証をすることである. 本研究の独自性として,①パーソナルリカバリーの促進を目的においたラダーであること,②ラダー開発に当事者が関わることで当事者性を備えていること,③教育効果の検証を行うことで根拠に基づいた教育ツールの開発が可能になることの3点がある.現在も医療従事者の教育ツールにおいて様々なクリニカルラダーが開発されているが,パーソナルリカバリーの促進を主眼とした内容は稀であると共に,その開発に当事者の意見を反映し,効果検証を行なっているものは皆無であり,本研究の独自性が非常に高い点と言える. 項目プールの作成では先行研究などから5領域(社会的責任,専門的知識,実践技能,マネジメント,協業)57項目の項目プールが作成された.その後の項目妥当性の検証では作業療法士と精神科訪問看護利用者双方からパネリストを募りデルファイ法を行なった.その結果合計3回の検討で最終的に全ての項目が適合基準を満たした(I-CVI全項目0.80以上,S-CVI/AVE 0.98). 項目決定の段階でサービスユーザーと共同創造を行うことで当事者の経験や価値観をもとにしたニーズを項目に反映することが可能になった.また十分な現場経験を有する作業療法士に調査を行うことで作業療法の専門性に基づいた支援を他職種連携の中で実施するための教育項目が生成された.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
R5年度は先行研究に基づく項目プールの作成と,項目妥当性の検証を行なった.妥当性の検証では専門の臨床経験を有する作業療法士と,精神科訪問看護ユーザーの双方からパネリストを募ってデルファイ法を行なった.複数回の検証を重ねることで全ての項目が妥当性を満たす結果となり,本ラダーの項目を完成することができた.
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Strategy for Future Research Activity |
今後は本ラダーの項目反応理論に基づくデータ分析を通して各項目難易度の検証を行う. 項目難易度が明らかにされていない現在は,個人目標の設定をセラピスト自身に委ねる方法になっているが,今回項目難易度が明らかになることで,そのセラピストの現在のスキルをもとに直近に獲得することが可能と思われる,自身のスキルに応じた目標課題の提案が可能になることが期待される.
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