Project/Area Number |
23K16511
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
|
Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 58080:Gerontological nursing and community health nursing-related
|
Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
宮前 繁 東京医科歯科大学, 東京医科歯科大学病院, 助教 (80907676)
|
Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2027-03-31
|
Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
|
Budget Amount *help |
¥4,680,000 (Direct Cost: ¥3,600,000、Indirect Cost: ¥1,080,000)
Fiscal Year 2026: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2025: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2024: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
|
Keywords | 災害対策 / 医療施設 / 病院 / 防災 / 減災 / 備え / 災害医療 |
Outline of Research at the Start |
世界規模で災害の激甚化頻発化が進む中、日本では近い将来に大規模地震の発生が予測されており、大災害に向けた災害医療体制の整備は喫緊の課題である。医療施設で災害対策が講じられる一方、平時から遂行すべき対策について統一した見解は得られておらず、対策に必要な人的物的資源のあり方も明示されていない。このため本研究では実態調査、専門家の知見の可視化を図り、医療施設において持続的に災害対策を強化するための体制を明らかにする。
|
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、医療施設において持続的に災害対策を強化するための体制を明らかにすることである。平時から取り組まれるべき災害対策の内容、そのために求められる人的資源や物的資源の配備を明示することにより、今後来たる大規模災害に向け、多くの医療施設で災害対策を強化していくための一助とする。研究初年度は、実施計画に基づきインタビュー調査を実施した。結果、医師5名、看護師6名、診療放射線技師・臨床検査技師・薬剤師・事務職員からなるロジスティシャン6名の計17名の協力を得て、医療施設において実践されている災害対策の実態、遂行のために配備されている人的物的資源の状況、災害対策に関する課題および展望等について、データを収集した。インタビュー時間は、一人当たり平均約57分、計約980分であった。また研究参加者17名は、平均年齢50歳(39歳から65歳)、平均職業経験年数26年(17年から40年)、平均災害対策業務関与年数14年(7年から25年)であった。所属施設所在地は、東北地方2施設、関東地方6施設、中部地方1施設、近畿地方1施設、中国地方1施設、四国地方2施設、九州地方4施設であり、いずれも災害拠点病院等の災害時の社会的役割を指定された施設であった。インタビューでは、遂行すべき災害対策の構造化、人的物的資源の確保、持続的な活動とするための後世教育等について多く意見があがるとともに、それら災害対策への取り組みを社会実装していくためのエビデンスの構築が求められていた。引き続きインタビューデータより、災害対策の構造を探索していく。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
初年度は、中心概念探索のためインタビュー調査を行った。インタビュー日程の延期が相次いだことから、データ収集に時間を要し、進捗に遅れが生じている。遅れを取り戻すため、エフォートの割合を高めながら引き続き、次の段階として計画しているアンケート調査に向けて取り組んでいく。 データ収集に時間を要し進捗が遅れている理由は、災害の発生によるものである。インタビュー対象者は、災害医療に関する資格や認定を有し、医療機関で精力的に災害対策業務を遂行されている医療従事者を対象に実施した。2024年1月1日に石川県能登地方で発生した最大震度7、マグニチュード7.6の地震、この令和6年能登半島地震に対し、インタビュー対象者また研究者自身も現地対応に追われ、インタビュー日時が後ろ倒しになり、日程調整に時間を要した。なお、インタビューは終了しており、現在はインタビューデータの文字起こしを依頼し、データ整理を行なっている状況である。
|
Strategy for Future Research Activity |
現状においては、研究計画の変更は行わない。依然として、令和6年能登半島地震への対応が続いている状況である。しかしながら、本研究課題は4年の計画で進めていることから、残り3年の間で進捗状況の調整、管理を行いながら遅れを取り戻していく。また、遅れを取り戻すにあたり、一部作業の委託等も検討しながら計画にそって進めていく。
|