Project/Area Number |
23K16531
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 58080:Gerontological nursing and community health nursing-related
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Research Institution | University of Hyogo |
Principal Investigator |
藤田 さやか 兵庫県立大学, 地域ケア開発研究所, 客員研究員(研究員) (00845951)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥3,120,000 (Direct Cost: ¥2,400,000、Indirect Cost: ¥720,000)
Fiscal Year 2025: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
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Keywords | 災害看護 / アクティブラーニング / 分野横断 / 実践的アセスメント / ケア評価指標 / デルファイ法 / 教育プログラム |
Outline of Research at the Start |
災害看護は看護基礎教育カリキュラムにおいて統合分野に位置づけられる。しかし、災害時看護の実践経験の希少さから、実践的な教育に課題がある。 本研究の目的は、災害時の看護が展開される場と対象の多様性と特殊性に着目し、看護基礎教育における災害看護を主軸とした領域横断的アクティブラーニングプログラムを構築することである。 具体的には次のように研究を進める。 ①デルファイ法を用いて災害時のリスクマネジメントと、アセスメントにおける情報伝達・連携協働の視点を明らかにし、災害時の実践的アセスメント項目およびケア評価指標を検討する。 ②①の結果に基づき、多様な災害現場での活動を想定したシミュレーション教材を作成する。
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Outline of Annual Research Achievements |
昨今、世界各地でのグローバル化による人口移動の加速や自然災害の増加が、持続可能な開発の障害となっている。災害に対する脆弱性を減らし、被害を軽減していくことが国際社会の重要課題となっている中、気象災害及び感染症パンデミック時の看護職への期待は高まっている。災害看護は看護基礎教育カリキュラムにおいては、統合分野に位置付けられるが、災害時看護の実践経験の希少さから、災害看護領域における実践的な教育に課題がある。また、災害時に看護が展開される場は応急救護所、病院にとどまらず、避難所、仮設住宅、地域と多様である。さらに全ての発達段階にある人や様々な疾患を抱えている人を対象とすることから、領域横断的思考が必要である。 本研究は、災害時の看護が展開される場と対象の多様性及び特殊性に着目し、看護基礎教育における災害看護を主軸とした領域横断的アクティブラーニングプログラムを構築することを目的とする。 具体的には以下のように研究をすすめる。 ①デルファイ法を用いて災害時のリスクマネジメントと、アセスメントにおける情報伝達・連携協働の視点を明らかにし、災害時の実践的アセスメント項目およびケア評価指標を検討する。 ②①の結果に基づき、多様な災害現場での活動を想定したシミュレーション教材を作成する。 2023年度は、まず災害看護専門家の経験知を可視化し、実践的アセスメント項目とケア評価指標を明らかにするために、災害看護グローバルリーダー養成プログラムおよび災害看護CNS関係者、災害看護支援ナース・DMAT・JDRの登録者から、研究協力への承諾が得られた災害看護専門家10名にインタビューを実施した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
2023年度は、学会への参加、災害現場での活動を通して、災害看護専門家とのネットワークを拡充し、調査協力者を獲得した。また、研究の第一段階としてインタビュー調査を実施し、質的分析を実施するためのデータ収集を行った。
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Strategy for Future Research Activity |
次年度に、インタビュー内容を質的帰納的に分析し、災害サイクル各期におけるリスクマネジメント、情報伝達、連携協働の視点から、被災者に対するアセスメントおよびケア評価の項目を明らかにする。さらに、インタビューで抽出した項目について、災害時に被災者支援経験のある看護職および災害看護を専門とする看護職に対し、リッカートスケールを用いた質問紙調査を実施する。
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