Project/Area Number |
23K16540
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 59010:Rehabilitation science-related
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
本郷 貴識 岡山大学, 大学病院, 助教 (30963558)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2027-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥3,640,000 (Direct Cost: ¥2,800,000、Indirect Cost: ¥840,000)
Fiscal Year 2026: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2025: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2023: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
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Keywords | 抜管後嚥下障害 / 集中治療室 / 脳卒中 / PICS / PED / PSD / プロトコール / 人工呼吸器 / 集中治療 |
Outline of Research at the Start |
集中治療室で気管挿管下に人工呼吸管理が行われた患者の多くに、抜管後嚥下障害(post-extubation dysphagia:PED)を呈することがある。PEDは患者予後に著しく影響するが、現在ICUでPEDに対する標準化された言語聴覚療法を含む包括的アプローチや明確な介入開始時期は確立していない。我々の研究グループは既報に加え、自らの研究で得られた知見から有効と思われる対策を束ねたSTケアバンドル、すなわち「ABCDDケアバンドル」(A:嚥下障害の評価、B:直接訓練、C:間接訓練、D:口腔ケア、D:食事形態の調整)を考案した。嚥下障害のケアバンドルの有用性を検証する。
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Outline of Annual Research Achievements |
ICUでの嚥下障害に対するケアバンドルを作成するために、各施設がどのようなプロトコールで、嚥下対策を行っているかを評価する必要性があった。そのために、2023年は全国23ICU施設にOne-Point Prevalence Studyを実施した。各ICU施設の代表者は、現状の嚥下障害に対する対策をアンケート形式で、まとめ、11月1日と12月1日の10時にICU入室している患者の嚥下障害の対策を実際にまとめた。21ICUで言語聴覚士がICUに専属している施設はなく、18施設(80.9%)は嚥下障害のプロトコールをもっていなった。摂食嚥下障害のスクリーニングは、76.1%が、水飲み込みテストを用い、主に看護師(85.7%)が行っていた。またPoint prevalence studyでは計326名を対象としたが、常食を摂取できていない患者が、268/326(82.2%)おり、30.0%のみしか、嚥下障害のスクリーニングを行えていなかった。また、全体の10%以下が、摂食嚥下リハビリテーションを実施できていなかった。抜管後嚥下障害がある患者は、80.3%、脳卒中後嚥下障害は、85.7%の患者でみられた。嚥下障害スクリーニングは、抜管後嚥下障害の患者のほうが、脳卒中後嚥下障害の患者よりも多くみられたが、嚥下障害とスクリーニングされても、間接・直接嚥下リハビリテーションが全例実施できているわけではなかった。本研究は、日本でのICUでの摂食嚥下リハビリテーションの臨床的特徴を表しており、今後のプロトコール作成において、重要なデータとなりうる。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
ICUでの摂食嚥下リハビリテーションの現状を調査でき、今後の介入検査の準備の段階にうつっている。
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Strategy for Future Research Activity |
ICUでは嚥下障害を認知されておらず、転院や転棟していくことが多いことがわかった。今後は、ICUでのプロトコールをつくり、それが患者の予後・QOLに関連するか、調査していく。
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