Project/Area Number |
23K16548
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 59010:Rehabilitation science-related
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Research Institution | Dokkyo Medical University |
Principal Investigator |
高森 正祥 獨協医科大学, 医学部, 研究生 (80898007)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2027-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥3,380,000 (Direct Cost: ¥2,600,000、Indirect Cost: ¥780,000)
Fiscal Year 2026: ¥520,000 (Direct Cost: ¥400,000、Indirect Cost: ¥120,000)
Fiscal Year 2025: ¥520,000 (Direct Cost: ¥400,000、Indirect Cost: ¥120,000)
Fiscal Year 2024: ¥390,000 (Direct Cost: ¥300,000、Indirect Cost: ¥90,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,950,000 (Direct Cost: ¥1,500,000、Indirect Cost: ¥450,000)
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Keywords | MRI / 運動解析 / 筋活動 / 累積比率曲線 |
Outline of Research at the Start |
本研究は筋活動解析の新たな手法としてT2緩和時間を利用した筋活動解析手法を確立し,運動療法の効果判定を明確にするため,累積比率曲線を用いて,様々な手関節運動について, T2値の正規分布の有無,運動強度依存性の有無を確認する.得られた結果より,以下の2項目について明らかとする. ①手関節運動に動員される筋活動のバリエーション. (運動強度依存性の有無,個人差,共同筋の個人差をT2値によって明確化する) ②運動学習によって,活性化される筋を操作することが可能か否かを検証する. (適切な運動療法の効果を検証する手段を提供する)
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Outline of Annual Research Achievements |
運動解析の手法はこれまで筋電図法や超音波法を用いて広く行われてきた.一方で同時に多くの筋を解析することが難しい点も指摘されている.我々は従来の運動解析手法を補完する新たな手法としてMRIを用いた運動解析手法の確立に取り組んでいる.MRI法では撮像範囲に描出されるすべての筋に対して解析が可能であり,これまで解析の対象とならなかった筋に対しても解析を行うことができる点で画期的であるといえる. 本研究の目的は①手関節運動に動員される筋活動のバリエーション(運動強度依存性の有無,個人差)を明らかにすること.②運動学習後の効果判定を行うことである. 今年度は前腕回旋運動に対する解析を行った。健常人11名に対して3種の運動負荷を実施し,運動前後のMRI画像を取得,T2MAPを作成し,撮像範囲に描出される10筋に対してT2値を取得した.安静筋のT2値の平均値とSDを用いて, 運動後をT2e,安静時をT2rとしてZ値は(T2e - T2r)/SDrとして計算し,累積比率曲線を求めた.安静時のT2r、SDrに関してはこれまで報告してきた値T2r=34ms,SDr=3msとした. 解析の結果,運動に動員された筋の主動作筋や協同筋を同定し,累積比率曲線を用いて運動強度に依存して動員される筋として回外運動では橈側手根屈筋,回内運動では尺側手根伸筋が示された.また、回外運動の際に橈側手根屈筋を強く使用する個人も示され、運動時における共同筋には運動強度に依存した活動をする筋と個人差による筋活動の2つのタイプがある可能性を示した.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
今年度は前腕回旋運動に対する実験を実施し,T2 MapMRIより累積比率曲線を使用した解析手法においてこれまで知られていた主動作筋や協同筋以外の筋について運動強度に依存した活動を示す筋と個人差により活動する筋があることを明らかにした.
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Strategy for Future Research Activity |
筋活動解析を進めるため、今年度は手関節屈曲,伸展活動に対する解析を実施する.また,前腕回旋運動で明らかにした筋活動を運動学習によってどのように変化するかを検討していく.これまでの成果を国際リハビリテーション医学会(ISPRM)での発表や論文作成していく予定である.
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