Research Project
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
腱障害は罹患率の高いスポーツ障害であり、その克服には発症メカニズムの理解が重要であるが、未だ解明には至っていない。しかしながら、近年、腱障害と腱エネルギー代謝機構の異常との関連が明らかにされつつある。エネルギー代謝機構の異常は、生体の恒常性維持に不可欠なエネルギーであるATPの産生を低下させる。腱におけるエネルギー不足は、腱の自己治癒力不足、延いては腱障害を引き起こす要因と推察される。さらに、高温環境への曝露もまた腱障害の危険因子と考えられている。そこで本研究課題では、腱の温度上昇に起因した腱エネルギー代謝の変化に着目し、腱障害の発症における腱エネルギー代謝の影響を解明する。