Project/Area Number |
23K16599
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 59010:Rehabilitation science-related
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Research Institution | Osaka General Medical Center |
Principal Investigator |
近藤 匠巳 地方独立行政法人大阪府立病院機構大阪急性期・総合医療センター(臨床研究支援センター), 心臓内科, 医長 (50650090)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,420,000 (Direct Cost: ¥3,400,000、Indirect Cost: ¥1,020,000)
Fiscal Year 2025: ¥520,000 (Direct Cost: ¥400,000、Indirect Cost: ¥120,000)
Fiscal Year 2024: ¥2,210,000 (Direct Cost: ¥1,700,000、Indirect Cost: ¥510,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,690,000 (Direct Cost: ¥1,300,000、Indirect Cost: ¥390,000)
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Keywords | 心不全 / マイオカイン / リハビリテーション |
Outline of Research at the Start |
左室駆出率の保持された心不全患者において心臓リハビリテーションが生命予後を改善させるメカニズムは十分解明されていない。 本研究は左室駆出率の保持された心不全症例において心臓リハビリテーションの効果をMyokine動態という観点から解明することを目的として、心肺運動負荷試験前後でのMyokineの変化量を測定し、その変化量が心臓リハビリテーションの期間を通してどのように変化するかを評価する。 さらにMyokineの骨格筋および心筋ミトコンドリア機能や心臓交感神経への効果を解明する。
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Outline of Annual Research Achievements |
予定登録症例数である通院リハビリ群およびコントロール群各15例のうち、今年度において通院リハビリ群10例、コントロール群9例を登録した。登録症例は女性が74%で平均年齢は80歳であり、一般的な左室駆出率の保持された心不全症例の臨床像と相違ない患者層であった。これら症例の登録時データを取得するためにハンドヘルドダイナモメーターを購入し下肢筋力の測定を行い、その他データとともにデータベースへの入力を行っている。これら19例においては登録時の心肺運動負荷試験(CPX)の前後で血液検体を採取し遠心分離を行い、平均5検体の血清サンプルを作成した上で凍結保存を行った。 上記19例のうち8例が5か月後の評価を終え経過観察の時期に入っている。これらの症例においてもCPX前後での血清サンプルの採取および凍結保存を行うと同時に必要となるデータの取得や入力を順次進めている段階である。 また、これまで収集した臨床症例の血清サンプルを用いて外部機関へ委託しマイオカイン濃度の測定を行うために準備を進めている。マイオカイン濃度の測定においては先行文献に記載されている濃度との乖離が存在する可能性があるために最初に数症例の検体を用いて条件検討を行う。その上で至適条件を見極めた上で多数のサンプルを順次測定する方針である。本測定に関しては検査費用を勘案して40検体ごとに凍結サンプルを外部機関へ送付して測定する予定としている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
年度毎の研究計画と照らし合わせると、初年度で全症例の登録には至らなかったものの次年度で全症例の登録が見込まれ、概ね予定通りに進めることができたと考えている。症例登録の速度に関しては当初の予定よりも重症例が多く、自宅退院に至らないために選択基準を満たさない症例や、整形外科的疾患の併存のためにCPX時の姿勢保持が困難である症例が散見されたためと考えている。
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Strategy for Future Research Activity |
症例登録期間を当初の予定よりも半年から9か月程度延長することで全症例の登録を見込むことができると考える。症例登録が終わればマイオカイン濃度の測定やデータ入力などを順次行うことができるために研究計画全体では当初の予定期間のうちに結果を出すことができると考えている。
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