Project/Area Number |
23K16681
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
|
Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 59020:Sports sciences-related
|
Research Institution | Ritsumeikan University |
Principal Investigator |
奥貫 拓実 立命館大学, 総合科学技術研究機構, 特別研究員(PD) (70962330)
|
Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
|
Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
|
Budget Amount *help |
¥3,640,000 (Direct Cost: ¥2,800,000、Indirect Cost: ¥840,000)
Fiscal Year 2025: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,950,000 (Direct Cost: ¥1,500,000、Indirect Cost: ¥450,000)
|
Keywords | 脛骨内側ストレス症候群 / シンスプリント / 病態 / 超音波 / MTSS / エラストグラフィー / 筋膜・骨膜 / 脂肪組織 |
Outline of Research at the Start |
スポーツに好発する脛骨内側ストレス症候群は高い再発率が問題となっている。高い再発率の要因は、患部の治癒が確認できないことであると考えられる。 脛骨内側ストレス症候群では、骨膜や下腿筋膜、脂肪組織の炎症や線維化が生じているが、生体で評価できていなかった。肝臓の線維化の評価に用いられる超音波エラストグラフィーにより、脛骨内側ストレス症候群の線維化も評価できるか検討することが本研究の目的である。加えて、脛骨内側ストレス症候群の疼痛を軽減する拡散型圧力波が線維化を改善しているか明らかにすることである。 これらを明らかにすることで、脛骨内側ストレス症候群の再発を予防できる可能性がある。
|
Outline of Annual Research Achievements |
脛骨内側ストレス症候群は、スポーツ障害の中でも発生が多い障害であり、また、疼痛が改善しても再発する者が多い。スポーツによる健康増進を妨げないためにも、脛骨内側ストレス症候群の病態を評価、治療することが重要である。しかし、生体から採取した組織から、骨膜を含む軟部組織に炎症所見や線維化が認められることが報告されているが、侵襲なく生体にて、その病態を評価した報告はない。そのため、これまでは自覚的に痛みが軽減することで運動復帰を判断せざるを得ず、高い再発率につながっている可能性がある。治療に際し、生体にて脛骨内側ストレス症候群の病態を評価することができれば、客観的な評価から運動復帰を判断でき、高い再発率を下げることができる可能性がある。 他分野にて、線維化を評価する手法として、せん断波エラストグラフィーが用いられているため、本研究では、生体にて脛骨内側ストレス症候群の病態を評価法として、せん断波エラストグラフィーが適用できるかを明らかにすることを目的とした。本研究成果により、生体で病態を評価することができれば、治療の成果の指標かつ、客観的運動復帰基準の確立につながる。 はじめに、健常者を対象にせん断波エラストグラフィーの測定による脛骨内側部における再現性を確認した。測定箇所ごとに再現性が得られたことを確認した。 今後は、脛骨内側ストレス症候群を有する症例を対象に、測定を実施し、健常者との違いを明らかにしていく。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
使用する超音波の選定が遅れたことや、再現性獲得のために条件設定に時間を要した。昨年度の段階で、脛骨内側ストレス症候群を有する者を対象に実施している予定であったが、現在募集を開始した時点である。
|
Strategy for Future Research Activity |
再現性が得られたため、脛骨内側ストレス症候群を有する症例を集め、脛骨内側ストレス症候群の病態を評価できるか、実施していく。
|