Project/Area Number |
23K16707
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 59020:Sports sciences-related
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Research Institution | Niigata University of Health and Welfare |
Principal Investigator |
藤本 知臣 新潟医療福祉大学, 健康科学部, 講師 (70847798)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,680,000 (Direct Cost: ¥3,600,000、Indirect Cost: ¥1,080,000)
Fiscal Year 2025: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,690,000 (Direct Cost: ¥1,300,000、Indirect Cost: ¥390,000)
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Keywords | オープンウォータースイミング / 皮膚血管収縮 / TRPM8 / 温度感覚 / アドレナリン受容体 / 非温熱性要因 / メントール |
Outline of Research at the Start |
近年、東京マラソンを代表する冬季のマラソンや長時間の自転車競技、海や湖など屋外水中環境で行われるオープンウォータースイミングの競技人口が増加している。これらの競技では、運動による筋での多量の熱産生があるにもかかわらず、運動時低体温症による競技中断者や救急搬送車が頻出する。申請者はこれまで、運動が寒冷暴露時に生じるふるえや寒さ感覚を抑制することを明らかにしているが、皮膚血管収縮については明らかではない。本研究では、寒冷暴露によって生じる運動中の皮膚血管収縮の特性と、その調節メカニズムについて検討する。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、運動中に生じる低体温症の発生メカニズムの解明を目的とし、運動中体温低下時の皮膚血管収縮反応が安静時と同様に生じるか、また、運動中体温低下時の皮膚血管収縮反応に皮膚の感覚神経終末に存在する温度受容器として知られるTRPM8が関与するか、さらにTRPM8がこれまで知られていた皮膚血管収縮メカニズムの1つであるアドレナリン性調節と関与するかを検討することとした。 本年度から令和6年度の9月までは、運動が全身および局所温度低下時の皮膚血管収縮反応に及ぼす影響を検討することとした。実験では、健常な成人を対象に、①安静条件および②低強度自転車運動条件(負荷: 0W, 回転数60 rpm) の2条件において、全身冷却(5°Cの冷水を灌流した水循環スーツを用いて30分) もしくは局所冷却装置を用いた局所冷却(20°C で20分、10°C で20分) を行う。この時、消化器温、皮膚温、動脈血圧、前腕部皮膚血流量 (レーザードップラー血流計) を測定し、条件間の反応を比較することで、運動が全身および局所皮膚血管収縮に及ぼす影響を明らかにする。 当該年度は、この実験を実施するための冷却方法の確認、血流反応の測定、および次年度以降の実験のための予備的検討を行い、実験方法の妥当性を確認した。現在、すでに実験を開始しており、予定通りの進捗となっている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
令和5年度は、水循環スーツを用いた運動時の体温変化に関する予備的検討を行った。また、全身および局所冷却時の皮膚血管収縮反応とTRPチャネルの阻害に関する予備実験を行い、実験モデルと測定の妥当性が確認された。そのため、現在、当初の予定通り令和6年9月までのデータ測定を継続している。
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Strategy for Future Research Activity |
本年度行った予備実験から、本研究で予定している2つの実験の方法論の妥当性が確認されたため、現在推進中である実験1のデータ収集が終了次第、実験2を速やかに推進していく予定である。
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