Project/Area Number |
23K16716
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 59020:Sports sciences-related
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Research Institution | Tokyo Metropolitan Geriatric Hospital and Institute of Gerontology |
Principal Investigator |
畑中 翔 地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター(東京都健康長寿医療センター研究所), 東京都健康長寿医療センター研究所, 研究員 (50968518)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2028-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,550,000 (Direct Cost: ¥3,500,000、Indirect Cost: ¥1,050,000)
Fiscal Year 2027: ¥520,000 (Direct Cost: ¥400,000、Indirect Cost: ¥120,000)
Fiscal Year 2026: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
Fiscal Year 2025: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,950,000 (Direct Cost: ¥1,500,000、Indirect Cost: ¥450,000)
Fiscal Year 2023: ¥520,000 (Direct Cost: ¥400,000、Indirect Cost: ¥120,000)
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Keywords | 位相角 / 筋質 / コホート研究 / クラスター分析 |
Outline of Research at the Start |
近年、骨格筋の量や機能に加えて「質」(筋質)が、高齢期における骨格筋の状態悪化を捉える概念として注目されている。これまでに、個々の指標(筋質マーカー)と転倒・要介護との関連が報告されているが、筋質の低下は多面的に発現するため、複数の観点を融合して把握することが肝要である。本研究では機械学習法を用いて、複数の筋質マーカーを総合的に捉えた「筋質の表現型」の概念を構築し、その合理性を検証することを目的とする。現実の高齢者のデータに則して筋質の表現型を分類し、健康アウトカム(転倒・要介護)発生との関連を検証する。それによって、個々の表現型に対するテーラーメードの運動介入へ展開していく基礎を確立する。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究では複数の筋質マーカーから筋質を総合的に評価し、健康アウトカムとの関連について 縦断的なエビデンスを創出することを目的とするものである。当該年度ではそのファーストステップとして、筋質マーカーの一つである位相角に着目して横断データの分析を行った。地域在住高齢者1,464名(年齢76[73–80]歳;女性757名)を対象に、BIA法で測定した位相角が骨格筋量指数よりも身体機能と良好に関連するか比較検討した。低身体機能をアウトカムとして、骨格筋量指数と位相角それぞれの四分位を曝露として年齢、過体重、膝痛、非伝染性疾患で調整した性層別多変量ロジスティック回帰分析を施した結果、骨格筋量指数は低身体機能との関連が見られなかったが、位相角は有意に関連した。また、低身体機能を識別する能力を受信者動作特性曲線下面積で評価し、骨格筋量指数と位相角を比較した結果、位相角は男女ともに低身体機能低下の識別において骨格筋量指数を上回った(P for Delong’s test <0.001)。本研究の結果は、筋量の代わりに位相角を評価することで身体機能に関する情報が追加される可能性を示唆するものである。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本年度はおよそ1600名の地域在住高齢者において複数の筋質マーカーのデータを収集できた。当該年度の目的はベースラインデータの収集であったため、概ね順調に進行していると言える。
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Strategy for Future Research Activity |
今後はさらに800名程度の対象者を追加し、複数の筋質マーカーによる筋質の表現型の分類を進める予定である。
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