体内時計に着目した子どものメンタルヘルスを高める生活習慣改善プログラムの構築
Project/Area Number |
23K16742
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 59030:Physical education, and physical and health education-related
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Research Institution | Juntendo University |
Principal Investigator |
松井 公宏 順天堂大学, 大学院スポーツ健康科学研究科, 博士研究員 (40968385)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,680,000 (Direct Cost: ¥3,600,000、Indirect Cost: ¥1,080,000)
Fiscal Year 2025: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,820,000 (Direct Cost: ¥1,400,000、Indirect Cost: ¥420,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
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Keywords | 体内時計 / クロノタイプ / 身体活動 / 生活習慣 / スクリーンタイム / メンタルヘルス / メラトニン |
Outline of Research at the Start |
ヒトの身体には体内時計が備わっており,日中には覚醒度が高まり,夜間には眠気が生じるように調整されている.体内時計は主に成人を対象に研究が進められており,夜型の体内時計がメンタルヘルスの不調を引き起こす可能性が指摘されている.一方,体内時計のタイプは遺伝的要因により決定され,後天的に修正することが難しいと考えられてきた.しかし,最近の研究では,生活習慣が体内時計に影響することが示唆されている.そこで本研究では,生活習慣改善が体内時計を朝型にシフトさせ, メンタルヘルスを向上させるといった仮説を検証し,子どものメンタルヘルス向上に貢献する生活習慣介入プログラムの構築を目指す.
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究は体内時計に着目した子どものメンタルヘルスを高める生活習慣改善プログラムを構築することを目的としている。 本年度は、研究課題のうち、主に横断的な観察研究を実施した。まず、小学校4~6年生113名を対象に、スクリーンタイムとクロノタイプ(概日リズムの嗜好性)、メンタルヘルスの関係を横断的に検討した。その結果、スクリーンタイムが長いほどクロノタイプは夜型の傾向を示し、メンタルヘルスは不良であることが示唆された。さらに、スクリーンタイムとメンタルヘルスの関係はクロノタイプによって一部媒介されることが示された。これらの結果は、クロノタイプがスクリーンタイムとメンタルヘルスの関係を仲介する因子であることを示唆している。これらの結果は、国際学術誌に採択され、公表されている。 さらに、日本国内のインターネット調査会社のモニターのうち、3~9歳(年少~小学校3年生)の子どもがいる保護者を対象に子どものスクリーンタイム、クロノタイプ、メンタルヘルスを調査した。その結果、小学校4~6年生と同様に、未就学児および小学校低学年においても、スクリーンタイムが長いほどクロノタイプは夜型の傾向を示し、メンタルヘルスは不良であることが示唆された。一般的にクロノタイプは思春期以降に夜型に大きくシフトすることが知られているが、本年度の結果から、幼児期および小児期前期においてもクロノタイプがメンタルヘルスと関連することが示された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本年度は小学校4~6年生を対象とした調査を学術論文として公表するとともに、年少児~小学校3年生のデータを取得することができた。年少児~小学校3年生のデータについては、現在学術論文としてまとめており、準備が整い次第、国際誌に投稿する予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
今後はこれまでに入手した観察研究のデータを基に、介入プログラムの作成を進める予定である。加えて、介入研究を実施する際の協力先の選定および交渉を進めていく予定である。 また、本年度の調査対象者に1年後調査を実施する計画であることから、その準備を進める予定である。
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Report
(1 results)
Research Products
(2 results)