ポストコロナにおける新たなアドベンチャー教育プログラムの開発
Project/Area Number |
23K16753
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 59030:Physical education, and physical and health education-related
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Research Institution | Kanda University of International Studies |
Principal Investigator |
江川 潤 神田外語大学, 体育・スポーツセンター, 准教授 (50747954)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,420,000 (Direct Cost: ¥3,400,000、Indirect Cost: ¥1,020,000)
Fiscal Year 2025: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2023: ¥2,080,000 (Direct Cost: ¥1,600,000、Indirect Cost: ¥480,000)
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Keywords | アドベンチャー教育 / コミュニケーション / ポストコロナ、コロナ禍 / 対人関係 / プログラム開発 / ポストコロナ |
Outline of Research at the Start |
アドベンチャー教育は主体性、対人関係を育む体験教育プログラムである。しかしながら、ポストコロナにおいて生活様式を踏まえたアドベンチャー教育を再考しなければならない。そこで本研究では「これまでのアドベンチャー教育におけるコミュニケーションの在り方を整理し今後の在り方を検討することは、対人関係に制限があった中での、アドベンチャー教育が十分な成果を上げることが可能である」との問いを実証する。そのため、ポストコロナを見据えた新たなアドベンチャー教育の導入によって個人のマインドセットにどのような変化を及ぼすのかその影響を明らかにする。本研究の成果により共生社会の実現に向けた新たな学びの場の提供を目指す。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、「ポストコロナにおけるアドベンチャー教育が、コミュニケーション活性化のための対人関係の構築に十分な成果をもたらすことができるのか」を解明することである。 2023年度は、コロナ禍で実施されるアドベンチャー教育において得られる価値判断にはどのような課題があるのか、その実態を調査し、以下の3点が明らかになった。 (1)「マスク着用におけるコミュニケーション」では、マスク着用における声の聴きにくさやマスク着用によって、自分自身の考えや思いを伝えることに躊躇していた場面は少なかった。また、マスクを着用していた分、目の周りの動きで会話を認識しようとしていた。 (2)「対人関係の変化」では、自らの意見を伝え合える関係性が構築され、安全にリスクを取ることが出来る関係性があった。 (3)「コロナ禍のオンライン授業との比較」では、アドベンチャー教育ではコミュニケーションと活動には密接な距離感があること。また楽しい要素を兼ねながら他者との協働活動によって信頼関係が構築されつつ、自分の意見を投げ掛けられていた。一方、オンライン授業では画面越しだったため、コミュニケーションが取りにくく、対人関係に課題があった。 これらの結果から、コロナ禍のコミュニケーションではマスクを着用しながらでも、自らが工夫を施し、柔軟性を持ちながらコミュニケーションを試みていたことがわかった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
2023年度の研究課題は(1)コロナ禍におけるアドベンチャー教育と対人関係の構築における課題の抽出のための実態調査、(2)半構造化インタビューの実施、(3)Web調査によるコロナ前、コロナ禍における対人関係、コミュニケーションスタイルの違いの3つであった。(1)および(3)の課題についてはこれまでの資料収集や対象者とのコミュニケーションによって、計画通りの進捗している。しかしながら(2)については、十分な情報収集と整理ができなかった。
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Strategy for Future Research Activity |
2024年度は「ポストコロナのアドベンチャープログラムの開発」に取り組んでいく予定である。具体的には、アドベンチャー教育プログラム参加者を「対照群」、非参加者を「コントロール群」と区分し、両者の身体的評価、心理的評価を比較調査し、検証していく。また、両者が記述回答した項目の質的分析を行なう予定である。
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Report
(1 results)
Research Products
(2 results)