Research Project
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
脂肪酸は生体の重要なエネルギー源であると同時に、脂肪酸受容体を介して生体内の栄養環境の変化を細胞内へ反映するシグナル伝達分子として働く。脂肪酸受容体は代謝、免疫、神経機能など多岐にわたる全身の機能制御に重要であり、これまで最も創薬の標的とされてきたGタンパク質共役型受容体である。脂肪酸受容体の機能を明らかにすることは、「食由来の栄養を生体がどのように認識するのか」という問いに答えるとともに、代謝性疾患などの新規治療薬の創出に大きく貢献すると考えられる。このような背景をもとに生体の恒常性を担う新たな脂肪酸受容体GPR164の機能を明らかにしたいと考えている。