Project/Area Number |
23K16797
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 59040:Nutrition science and health science-related
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Research Institution | Kumamoto University |
Principal Investigator |
増田 翔太 熊本大学, 大学院生命科学研究部(医), 助教 (60810885)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2027-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥2,080,000 (Direct Cost: ¥1,600,000、Indirect Cost: ¥480,000)
Fiscal Year 2026: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2025: ¥390,000 (Direct Cost: ¥300,000、Indirect Cost: ¥90,000)
Fiscal Year 2024: ¥390,000 (Direct Cost: ¥300,000、Indirect Cost: ¥90,000)
Fiscal Year 2023: ¥520,000 (Direct Cost: ¥400,000、Indirect Cost: ¥120,000)
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Keywords | 貧血 / 疫学 / ヘモグロビン / エコチル調査 / コホート研究 |
Outline of Research at the Start |
貧血という疾患は血中ヘモグロビン値の低下、つまり血が薄くなることにより起きる疾患で、動悸・息切れや疲れやすいといった身体症状の他に特に小児においては発達や集中力、学力などにも影響を及ぼすと言われています。この疾患は自覚症状のみでは気付かれないことが多く(なんとなく疲れやすい、などで放置しがち)、治療は比較的容易なため早期発見・早期治療が重要な疾患と言えますが、現状では十分にされていません。この研究は質問紙表と採血をせずに貧血の評価ができる検査器具を用い、小児の貧血の疫学的な特徴を明らかにし、今後の子どもたちのより健やかな成長に役立てようというものです。
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Outline of Annual Research Achievements |
貧血は血中ヘモグロビン値の低下により起こる疾患で、全身への酸素の供給不全が引き起こす酸欠によりめまいや頭痛、易疲労感など様々な症状を起こす疾患である。小児においてはこれらの諸症状以外にも身体発達や認知機能へ悪影響を与え、集中力の低下や学力不振にもつながると言われている。多くの場合、この疾患の原因は鉄の不足で食事の見直しや投薬により比較的容易に治療することができる。貧血は身体症状や自覚症状に乏しいことも多く、診断・スクリーニングには血液検査が必要である。しかしながら小児においては定期健診を含め血液検査が行われる機会は非常に少なく、一般小児の中には貧血でありながら気付かれることなく放置されている児が多くいるものと考えられる。 本研究は、非侵襲的にヘモグロビン値を測定できることができるデバイスを用い、現在本邦で施行中の全国出生コホートの追加調査として小学校6年の児とその親の血中ヘモグロビン値を測定し貧血のスクリーニングを行い、未発覚の貧血の児がどれほどいるのかを明らかにするとともに、出生コホート本体で得る出生前から現在に至るまでの生活歴や発達の記録、医学的検査データや追加の質問票と併せて解析を行い、児の貧血を引き起こす要因や貧血と関連する因子について疫学的検討を行うことを目的としている。 今年度は予定通り、申請者自らコホートの検査現場へ赴き参加者のヘモグロビン値の測定等を行いデータの収集を進め、およそ20回の出張により約200組の子と保護者からデータを得ることができた。 次年度以降も同様のデータを引き続き収集していく予定であり現在得ているデータの詳細については未公開であるが、相当の割合で未診断・未加療の貧血を有する者が存在することがわかっており、健康科学において有意義なデータを集めることができていると考える。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
今年度は特に障りなくほぼ全ての参加者からデータ収集を行うことができ、当初の予定程度の数のデータが集まったため。
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Strategy for Future Research Activity |
継続してデータ収集を行っていく。 収集が完了する令和8年度末頃に論文等で公表を行う予定である。
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