Project/Area Number |
23K16800
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 59040:Nutrition science and health science-related
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Research Institution | The University of Shiga Prefecture |
Principal Investigator |
畑山 翔 滋賀県立大学, 人間文化学部, 講師 (70825801)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,550,000 (Direct Cost: ¥3,500,000、Indirect Cost: ¥1,050,000)
Fiscal Year 2025: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
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Keywords | ナイアシン / サーチュイン / 代謝 / 栄養学 |
Outline of Research at the Start |
ナイアシンのもつ古典的な補酵素としての機能に加えて近年,NADを基質とする脱アセチル化酵素であるサーチュインのもつ機能に注目が集まっている.これまでにサーチュインの機能についての研究は行われてきているが,基質となるナイアシンの栄養状態がサーチュインの活性におよぼす影響については未だ不明である.本研究では,ナイアシン栄養状態を制御可能なモデル動物を用いて,ナイアシン栄養状態に応じたサーチュイン活性の変動を明らかとすることを目的とし,モデル動物において食餌や疾病などの因子によるナイアシン栄養状態の変動がサーチュイン活性におよぼす影響を明らかとしていく.
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究では,ナイアシン栄養状態を評価可能なモデル動物(KMO-KOマウス)を用いて,ナイアシン栄養状態の変動がサーチュイン活性およびサーチュインの制御する代謝機能におよぼす影響について,明らかとしていく. 令和5年度はナイアシン栄養状態の変動がサーチュイン活性および代謝機能におよぼす影響を調べるために,KMO-KOマウスにナイアシンの欠乏・不足・充足状態とするナイアシン含有食を与えて飼育した.飼育後,体重増加量および組織や血液,尿中のナイアシン栄養指標の測定から,それぞれの飼料を与えることによりナイアシンの欠乏・不足・充足状態を誘導できたことを確認した.その中でも最大成長を示すもののナイアシン栄養指標の低下したナイアシン不足状態のマウスでは,ナイアシン充足状態と比較して肝臓におけるサーチュイン発現の低下が認められた.また,エネルギー消費亢進時におけるナイアシン栄養状態の変動を調べるために,必要量のナイアシンを与えたKMO-KOマウスに水泳運動を付加して,ナイアシン栄養状態の変動について解析した.必要量のナイアシンを与えたKMO-KOマウスでは,水泳運動の負荷による成長の停滞および血中や尿中のナイアシン栄養指標の低下が認められた.一方で充足量のナイアシンを与えたKMO-KOマウスでは,水泳運動の影響は認められなかった.また,肝臓トリプトファン-NAD転換経路の酵素の活性および発現量を調べたところ,水泳運動はNADの消費を亢進させることで,ナイアシン栄養状態の低下を引き起こすことが示唆された.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
令和5年度はエネルギー消費亢進のモデルとして水泳運動をKMO-KOマウスに付加したが,最適な水泳運動の時間や強度を決定することに当初の想定よりも時間を要してしまった.
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Strategy for Future Research Activity |
令和5年度はエネルギー消費亢進がナイアシン栄養状態の変動におよぼす影響について解析を進めてきた.令和6年度は食餌および疾病がナイアシン栄養状態の変動におよぼす影響について,解析していくことを予定している.
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