Project/Area Number |
23K16825
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 59040:Nutrition science and health science-related
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Research Institution | Saitama Medical University |
Principal Investigator |
武者 育麻 埼玉医科大学, 医学部, 助教 (40750047)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥3,640,000 (Direct Cost: ¥2,800,000、Indirect Cost: ¥840,000)
Fiscal Year 2025: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
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Keywords | ヘモグロビンA1c / グリコアルブミン / GA/HbA1c比 / グリケーション / fructosamine 3 kinase / FN3K / 1型糖尿病 / グリコアルブミン/HbA1c比 |
Outline of Research at the Start |
本研究は日本人小児1型糖尿病患者において、脱グリケーション酵素の遺伝的多型とグリケーション指標であるグリコアルブミン/HbA1c比(GA/HbA1c比)との関連を検証し、以下のことを明らかにする。 ①脱グリケーション酵素の遺伝的多型が、血糖値推移に比してHbA1cやグリコアルブミンが乖離する原因となるかを解明する。②GA/HbA1c比に基づいた個人別のグリケーション表現型から、血糖管理指標を個別に設定する方法を確立する。③個人別のグリケーション表現型が、将来の合併症進展をもたらす要因になるかの予測法を確立する。 これらの成果で、糖尿病患者の血糖管理に個別目標の知見をもたらすことが期待される。
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Outline of Annual Research Achievements |
糖尿病の血糖管理指標であるヘモグロビンA1c(HbA1c)には、ヘモグロビンの糖化のされやすさ(グリケーション)の作用に個人差がある。その程度によって合併症進展のしやすさへの影響が報告されている。グリコアルブミン(GA)とHbA1cの比(GA/HbA1c比)は、個人別のグリケーション表現型の指標として、数年単位で個人内一定性が認められている。 fructosamine 3 kinase(FN3K)やfructosamine 3 kinase related protein(FN3KRP)、glyoxalase I(GLO1)などの脱グリケーションの作用を有する酵素が、グリケーションに影響している可能性が提唱されている。また、その中でもFN3Kは、FN3K遺伝子の一塩基多型(SNP)と糖尿病患者のHbA1cレベルとの関連が報告され、グリケーションへの影響が推定される。 本研究は、これらの脱グリケーション酵素の遺伝的多型が、GA/HbA1c比に及ぼす影響を検討することで、糖尿病患者の血糖管理に個別目標の知見を見出すことを目的にしている。 現在、埼玉医科大学病院において、研究参加者の募集を継続しており、1型糖尿病患者55名より参加協力の同意を取得できている。参加者の臨床情報と検体の収集を行い、検体収集ができたものより順次解析を進めている。2023年度ではFN3Kで過去に報告があったc.900におけるアレルの違いによるGA/HbA1c比の比較検討を実施した。途中まで実施できた42例の検体での解析では、FN3Kの各アレルでのGA/HbA1c比には統計学的な有意差がなかったことを、第56回日本小児内分泌学会年次学術集会ならびに第61回日本糖尿病学会関東甲信越地方会に発表している。 今後の参加者追加による検体解析ならびにFN3Kにおいての別領域のSNPについても検討を続ける予定でいる。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
症例数の蓄積について、予定していた症例数に近づきつつある。一方で、臨床情報データ解析ならびに遺伝子多型の評価・決定についてやや検討が遅れている。 予定していた脱グリケーション酵素の責任遺伝子の多型についての実験手技で、制限酵素処理による結果、サンガー法での塩基配列決定に相違はなかったが、一部の症例でデータ量が減弱しているものがあり、その原因を解明するのに時間を要している。
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Strategy for Future Research Activity |
2024年度は、FN3Kについて他の部位の多型についても解析を行うこと、ならびにFN3K以外の脱グリケーション酵素についての多型についても評価をのばしていくことを予定する。症例の蓄積についても対象基準の再検討を行い、より有効な症例数に増やしていけいるようにしていく。また、現在得られた知見についてを学会発表などで検討を重ねた上で、2024年度中での論文化を進めていく。
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