Project/Area Number |
23K16874
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 60060:Information network-related
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Research Institution | Shonan Institute of Technology |
Principal Investigator |
宗 秀哉 湘南工科大学, 工学部, 講師 (70873868)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥2,730,000 (Direct Cost: ¥2,100,000、Indirect Cost: ¥630,000)
Fiscal Year 2025: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,690,000 (Direct Cost: ¥1,300,000、Indirect Cost: ¥390,000)
Fiscal Year 2023: ¥260,000 (Direct Cost: ¥200,000、Indirect Cost: ¥60,000)
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Keywords | 電波干渉 / 周波数共用 / チャネル観測・選択 / 自律制御 |
Outline of Research at the Start |
周波数利用効率向上のために,同一の無線リソースを複数のシステムが共用するダイナミック周波数共用(DSS)が検討されている.DSS を実現するためには,無線システム間の電波干渉を回避する技術が必要となるが,既存検討では理想的な環境でしか検討されていなかった.さらに空中利用では,地上と較べて電波の到達距離が伸びるため,電波干渉が増大する.本研究では,実システムでの使用を想定し,フェージング等の変動や干渉局の移動による時変動を,干渉システムの特徴量を用いることで推定するチャネル観測技術および制御技術を検討する.さらに実測による評価も行い,シミュレーション結果と比較することで提案法の特性を明確化する.
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Outline of Annual Research Achievements |
周波数利用効率向上のために,同一の無線リソースを複数のシステムが共用するダイナミック周波数共用(DSS)が検討されている.DSS を実現するためには,無線システム間の電波干渉を回避する技術が必要となるが,既存検討では理想的な環境でしか検討されていなかった.さらに空中利用では,地上と較べて電波の到達距離が伸びるため,電波干渉が増大する.本研究では,実システムでの使用を想定し,チャネル観測技術および制御技術を検討する. 本年度は,(1)シャドウイングによるチャネル観測技術への影響,(2)観測チャネル選抜による効率的なチャネル選択法,(3)実測による電波干渉影響評価,を行った. (1)では,計算機シミュレーションにより,干渉局の位置に応じて変化する受信電力が変動するシャドウイングに着目し,シャドウイングがチャネル観測結果に与える観測誤差の理論式を求め,計算機シミュレーションと一致することを明らかにした.(2)では,使用可能なチャネルの候補数が多い場合,観測に要する時間が増大し,通信に使用できる時間が短くなることが問題であった.そこで,(1)の観測技術を用いながら,観測誤差の小さいチャネルを選抜して残す,多段チャネル観測選択技術を提案し,スループット特性を改善できることを明らかにした.(3)では,上空での利用を想定し,ドローンが発する電波が地上に与える影響を実測により評価した.特に,建設現場の環境で実測を行い,建機や構造物の変化による影響を明らかにした.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
概ね実施計画通りの進捗となる.各項目において対外発表や論文投稿・採録を行っており,順調な研究成果を創出できていると考える.
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Strategy for Future Research Activity |
今後の方針としては,上記項目の高度化を実施する予定である.具体的には,(1)では,距離減衰とシャドウイングとを含めたチャネル観測の理論的検証を行う予定である.(2)では,提案システムの端末位置に応じた制御も含める技術の提案を行う.また,ネットワークシミュレーション等を用い,動的な評価も進める予定である.(3)では,別の場所における実測や,レイトレースシミュレーション等を活用することによる評価を進める予定である.
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