Research Project
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
腹腔鏡手術では、カメラ視野が狭いことによって、術野付近での空間認識が難しいという問題が生じている。本研究は、腹腔鏡映像と投影型拡張現実技術を利用し、腹部体表を透視して腹腔内が直接見えるような観察法を実現することで、腹腔鏡手術の作業効率向上を目指す。本研究は主に以下二つの課題について取り組む。①術者の空間認識力を補助可能なSAR手術環境の構築、②腹腔鏡画像に基づいた体内三次元データの生成、③実現場における性能評価。本研究は、従来の提示方式の問題点を解決することに加え、腹腔鏡手術支援技術やアプリケーションの開発・評価の基盤技術となり得る。