Project/Area Number |
23K16919
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 61020:Human interface and interaction-related
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Research Institution | Tsukuba University of Technology |
Principal Investigator |
松尾 政輝 筑波技術大学, 保健科学部, 助教 (00912271)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,550,000 (Direct Cost: ¥3,500,000、Indirect Cost: ¥1,050,000)
Fiscal Year 2025: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,820,000 (Direct Cost: ¥1,400,000、Indirect Cost: ¥420,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,820,000 (Direct Cost: ¥1,400,000、Indirect Cost: ¥420,000)
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Keywords | 音触情報 / 視覚障害 / 認知空間 / インクルーシブゲーム / 障害者教育 / 空間認知 / 音触提示 |
Outline of Research at the Start |
視覚障害者に視覚的な情報を伝えるための感覚代行技術の研究が進んでいるが,コンピュータ画面の高精細化による情報の高密度化に伴って,同時に視覚的に提示される情報量が増加傾向にあり,場面や用途に合わせて感覚代行技術を場当たり的に変更していく方法には限界が来ている. 本研究の目的は,視覚障害者が認知可能な空間を拡張する聴覚・触覚提示方法を解明の上,提示される情報の種類によらず代行提示可能な音触提示基盤を開発することである.
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は,視覚障害者における実空間・仮想空間の理解を促進し,認知可能な空間を拡張する聴覚・触覚提示方法を解明の上で,視覚障害者の自立的な社会活動を多角的に支援するための様々な空間理解を促すための音触提示基盤として応用することである.このために,(1)視覚的な二次元コンテンツを,音・触覚情報を通して代行提示する空間音触提示基盤の構築,(2)構築した提示方法の地図理解支援,教育コンテンツへの応用,(3)開発したシステムの配布による多様な視覚障害当事者での評価の3課題に取り組む. 本年度は,課題(1)として,視覚的な二次元コンテンツを聴覚・触覚情報で代行提示する音触提示基盤の構築を目指した.特に,音触提示基盤の実現に必要となる要素として,聴覚・触覚提示を行うシステムが扱う情報の種類と,ユーザインタラクションを検討した.提示される情報に基づき音触提示手法や提示タイミングを変更することにより即時的な音触提示の仕組みの整理を進めた.このように作成した音触提示手法を,視覚障害者もプレイ可能なインクルーシブゲームのためのインタフェースとして応用した他,日常生活を支援する空間認知システムのためのインタフェース作成のために使用した. これらの研究内容については,国内外の学会にて報告を行った.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本研究の目的である,視覚障害者の様々な空間理解を促すための音触提示基盤について検討を進め,インクルーシブゲーム開発や視覚障害者の日常生活を支援するためのインタフェースの開発を進めることができたため。
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Strategy for Future Research Activity |
次年度(2024年度)は,視覚的な二次元コンテンツを音触情報を通して代行提示する空間音触提示基盤を用いて,視覚障害者の地図理解,マインドマップ作成,教育支援システム開発・改善を行うことを計画している. 一連の開発・評価・改善については,視覚障害者数名を含むインクルーシブな開発体制で行う. さらに,研究開発したシステムを視覚障害ユーザへ広く公開することで,視覚障害状況や生活状況などの文脈で求められる情報や提示法について評価を行う.
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