Project/Area Number |
23K16927
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 61020:Human interface and interaction-related
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
酒井 和紀 大阪大学, 大学院基礎工学研究科, 特任助教(常勤) (80879445)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,680,000 (Direct Cost: ¥3,600,000、Indirect Cost: ¥1,080,000)
Fiscal Year 2025: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,690,000 (Direct Cost: ¥1,300,000、Indirect Cost: ¥390,000)
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Keywords | 遠隔会議システム / アバタ会議システム / 多人数会話 / ユーザインターフェース |
Outline of Research at the Start |
遠隔地にいる人とのコミュニケーションツールとして遠隔会議システムが急速に普及してきた.しかし,多人数が参加する会議においては,円滑に会話を進めることが難しいという問題がある.そこで本研究では,対話の構成人数に着目し,視覚的に3人会話状況であるように思わせるアバタ会議システムの開発を目指す.具体的には,表示するアバタ数を削減する方法や表示・非表示の自然な切り替え手法の開発,また会話状況を視覚的に提示する手法の開発を行い,会話の円滑化の要因を明らかにする.
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究は,視覚的に対話中の人数を少なく見せる機能を開発することにより,多人数でも円滑な会話が可能なアバタ会議システムの実現を目的としている.本年度は,インターフェース上のアバタの表示数削減手法とその自然な入れ替え手法の開発に取り組んだ.最初に,本研究が目指す「話しやすさ」を評価するためのアンケート尺度の開発を行った.クラウドソーシングサービスを利用してアンケート調査を行い,5因子構造を持つアンケートが作成できた.またこのアンケートを用いて,アバタ会議システムを用いた際の会話参加人数の違いにおける話やすさへの影響の確認を行った.その結果,3人程度の人数が参加する際に,会話不安感がもっとも減少していることがわかった.次に,アバタの表示数削減手法とその自然な入れ替え手法の開発に取り組んだ.具体的には,会話中の発言量に基づいて,アバタのサイズ・相対位置・透明度を動的に変化させる仕組みを実装した.そして,本システムを用いて6人の参加者に実際に会話させる実験を実施した.その結果,会話への積極性や会話不安感といった項目が改善すること,また各参加者の発話時間や回数の不均衡さが緩和されることがわかった.つまり,実装したアバタの表示数削減手法により,会話への参加人数が減少していると感じさせられることがわかった.また追加分析から,表示人数削減手法ごとの特徴についても明らかにすることができた.この結果は,オンライン会議システムにおけるインターフェースのデザインに重要な示唆を与えるものとなっている.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本年度は,インターフェース上のアバタの表示数削減手法とその自然な入れ替え手法の開発を目的としていた.これについて,アバタの表示数削減手法を実装したシステムの開発ができたこと,またそのシステムを用いて効果検証ができたため,本年度は順調に進展していると判断する.
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Strategy for Future Research Activity |
次年度では,聞き手の理解を反映したインターフェースの開発に取り組む予定である.現在のシステムでは参加者の発話のみのセンシングをしていたため,話者は参加者の反応の把握が困難になる問題への対処である.また,本年度達成したアバタ表示数削減手法により,多人数会話におけるメリットの一つである傾聴感が減少してしまうことを回避する対処でもある.そのため,参加者の振る舞いの認識機能の開発とその表示方法の検討を行い.被験者実験を通してその効果を確認する予定である.
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