Research Project
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
膜タンパク質は物質の輸送やシグナルの受容を行うことで様々な生命現象に関わる。その一方で膜タンパク質の突然変異体はがんなどの疾患の原因となりうる。そのため膜タンパク質は創薬における重要なターゲットである。ドッキングシミュレーションと呼ばれる手法を用いることでコンピューター上で薬の候補となる化合物の結合性を効率よく評価することができる。しかし、既存の手法では細胞膜の存在を考慮することが出来ず、正しい結果が得られないという問題があった。本研究では化合物と細胞膜の相互作用を取り込んだ計算手法を開発し、幅広い種類の化合物と膜タンパク質をシミュレーション可能にすることを目指す。