Project/Area Number |
23K17043
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 63030:Chemical substance influence on environment-related
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
高口 倖暉 千葉大学, 予防医学センター, 特任研究員 (90873109)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,680,000 (Direct Cost: ¥3,600,000、Indirect Cost: ¥1,080,000)
Fiscal Year 2024: ¥2,340,000 (Direct Cost: ¥1,800,000、Indirect Cost: ¥540,000)
Fiscal Year 2023: ¥2,340,000 (Direct Cost: ¥1,800,000、Indirect Cost: ¥540,000)
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Keywords | アレルゲン / 分析法 / ハウスダスト / 質量分析計 / LC-MS/MS |
Outline of Research at the Start |
アレルギー疾患の発症・増悪要因としては、個体因子とアレルゲン等への曝露を中心とした環境因子が挙げられる。現在のアレルゲン分析法は比較的簡便な操作によってアレルゲンを検出することができるが、いくつかの課題がある。そのため、比較的高感度な定量が可能であり、選択性が高いLC-MSを用いたアレルゲン分析が近年注目されている。しかしながら、ハウスダスト中の複数の環境アレルゲンを対象として分析した報告は皆無である。そこで、本研究ではハウスダスト中環境アレルゲン測定における一斉分析法の構築を目的とする。
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Outline of Annual Research Achievements |
現在のアレルゲン分析法は比較的簡便にアレルゲンを検出することができる一方で、精度やコスト等に課題がある。そのため、複数のアレルゲンを迅速かつ正確に検査する方法が望まれており、その高い選択性と感度、一斉分析の可能性から、液体クロマトグラフ-質量分析計(LC-MS)によるアレルゲン分析が注目されており、近年、食品を対象として様々なアレルゲンの分析法が開発されている。ハウスダストダニや花粉の感作は、多感作を引き起こす可能性がある。食物アレルゲンが経皮感作を引き起こし、食物アレルギーの発症リスクが高くなる可能性が示されている。このようにダニや花粉のみならず環境中の食物アレルゲンもアレルギーの発症原因として重要視されているにもかかわらず、ハウスダスト中の複数の環境アレルゲンを対象として一斉に分析した報告は皆無である。そのため、本研究ではハウスダスト中環境アレルゲン測定における一斉分析法の構築を目的とするものである。 本年度は各アレルゲン標準物質から対象タンパクを抽出し、LC-QToFMSのSWATHモードで測定した。その後、データベースや先行研究を基に、測定対象とするマーカーペプチド候補を取得し、測定結果から各アレルゲンにおける特異的なマーカーペプチドを選定した。選定したペプチドを合成した後、ペプチド標準溶液を用いて、分析カラム、移動相に用いる溶液・グラジエントなどの液体クロマトグラフィーの分離条件及び、イオン化のパラメータや測定する質量範囲などの質量分析計の測定条件の最適化を実施した。加えて、得られた条件で、各アレルゲン標準物質抽出液を分析し、対象ペプチドが検出されることを確認した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
選定したペプチドの合成に時間がかかってしまったため
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Strategy for Future Research Activity |
多段階の濃度の標準溶液を測定し、検量線の直線性、検出下限値を確認する。また、対象アレルゲンと添加したハウスダスト試料を用いて、タンパク質抽出法の条件・サンプル抽出液の精製法を検討し分析法を構築する。その後、従来法のELISA法と比較し、構築した分析法の確度・精度を検証する。
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