Research Project
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
本研究では、多層カーボンナノチューブ(MWCNT)の安全性評価のため、MWCNT分散液の特性評価と分子生物学的アプローチから、分散状態が細胞毒性に与える影響とその分子基盤を明らかにする。現在MWCNTの細胞毒性試験は数多く報告されているが、調製には様々な分散剤が使用されている。分散剤の違いによっても細胞への影響が異なる可能性がある。そこで、様々な分散剤で調製したMWCNT溶液の特性評価と合わせて、細胞内への取り込みや遺伝子発現などの観点から、MWCNT分散液の物理化学的特性と細胞毒性の関係を明らかにすることを目指す。