Research Project
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
未利用のエネルギー資源として都市ガスの圧力に注目し,その圧力を利用して発電するインライン風車を提案する。インライン風車のタービンには,小型でも高性能が期待できる二重反転形羽根車を適用する。しかし,ガス導管内などの高圧条件下で二重反転形羽根車を運転した場合,前段羽根車と後段羽根車の翼列間干渉による性能低下・振動・騒音などが懸念される。本研究では,実験とシミュレーションから翼列間干渉の発生メカニズムを解明した上で,高圧条件下でも採用可能な二重反転形羽根車を設計し,インライン風車に適したタービンを提案する。その設計指針は流体機械全般に応用可能で,産業界等への波及効果も期待される。