Project/Area Number |
23K17089
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 64060:Environmental policy and social systems-related
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Research Institution | Fukuoka University |
Principal Investigator |
江口 昌伍 福岡大学, 経済学部, 准教授 (00823973)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2027-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,550,000 (Direct Cost: ¥3,500,000、Indirect Cost: ¥1,050,000)
Fiscal Year 2026: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2025: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
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Keywords | データ包絡分析法 / DEA / 再生可能エネルギー / 太陽光発電 / カーボンニュートラル / エネルギー政策 / エネルギー効率性 / 電力生産 / エネルギーミックス |
Outline of Research at the Start |
本研究では、2005年から2019年にかけての世界130か国のデータに基づいて、電力の生産段階と経済活動の繋がりを考慮したデータ包絡分析法フレームワークを用いてエネルギー効率性分析を行い、以下の問いについて検証する。(1)経済発展や技術の水準、地理的条件などの違いがエネルギー効率性にどの程度影響を及ぼすのか?(2)経済発展段階に応じた各国のベンチマークとすべき中長期的なエネルギーミックスの水準は?(3)エネルギーミックスのベンチマーク達成のために、今後どの程度技術進歩が必要になるのか?
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Outline of Annual Research Achievements |
今年度は、電力生産部門の中でも、太陽光発電に着目して研究を行い、その結果を3本の論文としてまとめた。1本は査読付き英文誌に掲載され、残り2本はいずれも査読付き英文誌で査読審査中となっている。 1本目の研究では、太陽光発電事業に携わっている民間企業様から、発電所ごとの実際の発電実績データを提供いただき、これに気象条件のデータを組み合わせたデータベースを構築した。このデータベースを基に、メタフロンティアDEAフレームワークを用いて分析し、各発電所の発電効率性に対して季節性や、発電所の立地、発電所ごとの設備やテクノロジーの違いといった要因がどれほどのインパクトを与えているのかを定量化した。また、上記の気象データに揺らぎを与えることで、気象条件の変化によって発電効率がどの程度変動するのかも明らかにした。当該分析結果は、エネルギー分野のリーディングジャーナルの1つであるRenewable and Sustainable Energy Reviews誌に掲載されている。 2本目の研究では、分析対象となる発電所のデータを全国に拡張し、より広い意味での気象条件や立地条件の違いが、発電効率性の与える影響を分析している。それらの分析結果から、今後太陽光事業に新規に参入する事業者にとって、目標として設定すべき発電量のベンチマーク値を、発電所の規模に応じて算定している。 3本目の研究では、各事業者が日本の太陽光発電事業に参入したタイミングに着目し、この分野における新規参入と古参事業者による事業改善のどちらが、DEAフロンティアの発展(つまり技術革新)に対してより貢献しているのかを検証している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究実施1年目ではあるが、査読付き英文誌に1本の論文が掲載され、残り2本も査読審査中であることから、順調に研究計画は進展していると言える。
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Strategy for Future Research Activity |
今年度は、まず上記の査読審査中の2本の論文の英文誌への掲載を目指す。加えて、今年度の太陽光発電に関する研究から得た知見を活かして、再生可能エネルギーの普及がエネルギー効率性に与える影響、または再生可能エネルギーの普及とエネルギーミックスの進展との関連性といった点について分析を進めていく予定である。
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