Research Project
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
X線自由電子レーザーの7×7ナノメートル集光とそれに伴う10^22 W/cm^2のピーク強度が達成された.可視光域の最先端にも比肩し得るこの超高強度X線レーザー場を用いて,本研究では,多重励起状態原子・分子物理の探索と高次の硬X線非線形光学現象の観測を実施する.具体的には,電子の多重励起が予測される7ナノメートル集光XFEL照射時に基礎とすべき励起状態を決定し,これらの知見を基に硬X線領域の高次非線形光学現象の観測を目指す.世界唯一の極限集光X線レーザーを真に使いこなし,新たな物理現象の探索へと乗り出す.