Project/Area Number |
23K17244
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 90140:Medical technology assessment-related
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
山野 希 神戸大学, 医学研究科, 助教 (60973922)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,420,000 (Direct Cost: ¥3,400,000、Indirect Cost: ¥1,020,000)
Fiscal Year 2025: ¥1,820,000 (Direct Cost: ¥1,400,000、Indirect Cost: ¥420,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
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Keywords | 紫外線 / 色素性乾皮症 / 遮光評価 |
Outline of Research at the Start |
本研究は、紫外線の生体に与える新たな知見を盛り込んだ、紫外線発癌の予防を目的とする遮光性能の評価基準を新たに提唱し、皮膚科学としてはより有効な遮光指導の方法に、また材料工学においては遮光材料の開発に際しての目標となる基準の科学的根拠を示すものである。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、紫外線曝露によるDNA損傷の修復機能が欠損した遺伝性疾患である色素性乾皮症(XP)患者の日常生活を支援することを目的とし、UVB・UVA領域で波長ごとに患者の日用品のUV透過率を測定したところ、380-400nmのUVA領域の透過線量に製品ごとの大きなばらつきが生じていることの問題提起を行い、紫外線による非メラノーマ皮膚癌形成は紫外線による紅斑形成とは異なり、UVBだけでなく380nm付近のUVA領域からも影響を受けるため、一般に使用される紫外線対策の基準であるUVprotection factor(UPF)に代わる新たな遮光基準の確立と有用性の検証を行うことを最終目標としている。2023年度の研究計画では、UVB・UVA領域の透過率の実測を、XP患者の使用製品を中心に購入し、紫外線可視分光光度計により測定する予定であった。 まずが使用物品の購入を施行した。しかしながら、XP患者の生活支援を考えた際に、UPFに代わる新たな遮光基準の確立に先行して、科研費作成時には想定していなかった、測定時の検出感度について検討する必要があると考えた。 XP患者は遮光対策指導において、日の出~日没までの日中は紫外線防護服の着用が必須であり、夜間であれば、防護服を脱いでの生活は問題ないとされている。しかしながら、その結果、紫外線曝露強度がどの程度低下しているかを、具体的に製品ごとに区別可能な検出限界をもつ紫外線強度計が存在せず、測定不可能な現状を把握したためである。 そのため、透過率測定機器、また、遮光環境下の体表面の紫外線曝露強度を測定する機器の開発を現在先行して取り組んでいる。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
遮光基準の確立に先立ち、XP患者の求める感度を所持した透過率・紫外線強度の測定機器開発に取り組んでいるため、申請書の進捗と比較すると全体的にやや遅れている。 申請時に既に購入していたXPの使用物品に加え、XPの患者の使用を主目的に開発された、ファン付き紫外線防護服を購入した。この衣類は、3種類の紫外線カット布より構成されており、其々の布の透過率を、今後開発する機器で精密に測定する予定である。 機器開発の進捗としては、設置型の測定機器は波長ごとの測定を想定し、装着型の体表の紫外線強度計測器は、生体への影響に従い、280~320nm、320~340nm、340~400nmの3分光として測定予定としている。 現在は、上記3分光のうち、太陽光での含有量が最も少ない280~320nm領域のセンサー感度仕様を、協力者と共に検討している。
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Strategy for Future Research Activity |
透過率測定により実測値を集め、提示していた遮光基準のモデル式に沿った計算を2024年に施行する予定であったが、現在先行して透過率測定に使用する機器開発に取り組んでおり、可能な限り機器開発を急ぐ方針である。 具体的には、まずは機器仕様の詳細について、検出限界・検出範囲を中心に3分光それぞれで設定し、機器全体としての耐熱性・耐湿性についても決定した後、原理検証器の完成を目指す。 原理検証器にて、当初予定した生活用品の透過率を測定し、その値を用いて遮光基準の確立を行う予定である。
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