New developments in Javanese Homo erectus research using synchrotron, proteomics and high precision dating
Project/Area Number |
23K17404
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Research Category |
Grant-in-Aid for Challenging Research (Pioneering)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Medium-sized Section 45:Biology at organismal to population levels and anthropology, and related fields
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
海部 陽介 東京大学, 総合研究博物館, 教授 (20280521)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
竹下 欣宏 信州大学, 学術研究院教育学系, 准教授 (00578271)
近藤 恵 お茶の水女子大学, 基幹研究院, 教授 (40302997)
荻原 直道 東京大学, 大学院理学系研究科(理学部), 教授 (70324605)
蔦谷 匠 総合研究大学院大学, 先導科学研究科, 助教 (80758813)
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Project Period (FY) |
2023-06-30 – 2027-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥25,870,000 (Direct Cost: ¥19,900,000、Indirect Cost: ¥5,970,000)
Fiscal Year 2026: ¥5,200,000 (Direct Cost: ¥4,000,000、Indirect Cost: ¥1,200,000)
Fiscal Year 2025: ¥5,200,000 (Direct Cost: ¥4,000,000、Indirect Cost: ¥1,200,000)
Fiscal Year 2024: ¥6,890,000 (Direct Cost: ¥5,300,000、Indirect Cost: ¥1,590,000)
Fiscal Year 2023: ¥8,580,000 (Direct Cost: ¥6,600,000、Indirect Cost: ¥1,980,000)
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Keywords | 人類進化 / ジャワ原人 / 高解像度CT撮影 / 古代プロテオミクス解析 / 年代測定 / 原人化石 / シンクロトロン / プロテオミクス |
Outline of Research at the Start |
かつてない大サンプルの化石資料を対象とし、近年実用化が進んできた次の5つの技術を導入して、ジャワ原人の進化過程についての研究を大幅に前進させる:①化石の超高解像度X線CT解析、②化石骨から特定タンパク質を抽出してアミノ酸配列を調べる古代プロテオミクスによるジャワ原人の系統進化や性差の分析、③骨の微量元素分析と化石付着物の重鉱物分析による化石の産出層位の決定、④精密なウラン系列法を応用した化石包含層の高精度年代測定、⑤ドローンなどを活用した3次元地形解析による化石産出地の堆積史評価。
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Outline of Annual Research Achievements |
超高解像度マイクロCT撮影:インドネシアの2機関から原人化石およびその可能性がある化石資料20点ほどを、それぞれの機関所属の現地研究者に運搬してもらい、超高分解能を誇るSPring-8の実験施設(兵庫県)などにおいてマイクロCT撮影を行った。撮影結果は極めて良好で、従来の産業用CTスキャナーによる撮影では実現できなかった詳細な形態分析への道を開く大きな成果となった(変更された現地の調査許可制度の下その取得に奔走してくれた現地共同研究者・関係者に感謝する)。あわせて、大容量の撮影データを解析できる作業環境の構築(高性能ワークステーションの設置など)も行った。 原人化石の野外調査・年代測定:2023年8~9月に現地調査を実施すべく、事前に現地へ足を運んで準備を行っていた。しかし新しくなった現地調査許可制度に現地共同研究者も対応ができず、想定外の時間不足で許可取得が間に合わなくなり、本年度の野外調査は見送った。その間に来年度の調査実現に向けて課題を整理し検討を重ね、ウラン系列年代測定の新手法の適用や、ルミネッセンスを用いる年代測定法を導入すべく海外から新たな共同研究者を招聘することなどを決めた。また現地対応機関と協定を結び、来年度の調査許可取得に備えた。 プロテオミクス解析:更新世化石の古代プロテオーム分析に向けて、国内外の更新世化石を収集し、一部をプロテオーム分析に供した。古代プロテオーム分析によって性別が判定できることを確かめるため、日本の古人骨についてエナメル質を採取し、性別判定を実施した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
インドネシアの2つの研究機関の協力を得て、多数の貴重なジャワ原人化石についてSPring-8などで超高解像度CT撮影を実施できたこと、その結果が素晴らしく良好なものであったことは、大きな前進であった。 一方で現地の制度変更の影響を受けて野外調査の許可が間に合わず、予定していた現地調査の実施できなかったため、総合自己評価は「やや遅れている」とした。ただし、この問題はインドネシアで活動するどの研究チームも共通に抱えているものであり、仕方がない面がある。来年度に調査を実施できれば十分挽回できるものなので、悲観的には考えていない。
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Strategy for Future Research Activity |
撮影済みのCTデータ解析法について検討していく。 ジャワ原人頭骨にみられる「歪み」についての解析。 野外調査許可を取得して、ソロ川流域におけるジャワ原人化石の野外調査と年代測定資料の採取を行う。 ジャワ原人と同一層準から出土している動物化石を用いて、プロテオミクス解析のテストを行う。
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Report
(2 results)
Research Products
(6 results)