Budget Amount *help |
¥25,740,000 (Direct Cost: ¥19,800,000、Indirect Cost: ¥5,940,000)
Fiscal Year 2027: ¥4,420,000 (Direct Cost: ¥3,400,000、Indirect Cost: ¥1,020,000)
Fiscal Year 2026: ¥5,460,000 (Direct Cost: ¥4,200,000、Indirect Cost: ¥1,260,000)
Fiscal Year 2025: ¥5,460,000 (Direct Cost: ¥4,200,000、Indirect Cost: ¥1,260,000)
Fiscal Year 2024: ¥5,070,000 (Direct Cost: ¥3,900,000、Indirect Cost: ¥1,170,000)
Fiscal Year 2023: ¥5,330,000 (Direct Cost: ¥4,100,000、Indirect Cost: ¥1,230,000)
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Outline of Annual Research Achievements |
英語は唯一の国際語であるが,母語が異なる場合に彼らの英語音声は,様々な点において異なる(世界諸英語)。本研究では発音の多様性(分節的多様性,韻律的多様性)に着眼し,a) ある学習者の英語音声は,多様な世界諸英語話者にどのように聞き取られ,また,b) その学習者は多様な世界諸英語話者の音声をどのように聞き取っているのか,について客観的に計測し,可視化する方法について検討した。a) に関しては,当該学習者に世界諸英語音声をシャドーさせ,シャドー音声の崩れの大きさを,当該学習者の聴取の非円滑さ(listening disfluency)として定量化した。b) に対しても同様に,当該学習者音声を世界諸英語話者群にシャドーさせ,当該学習者音声に対する多様な他者の聴取非円滑さを定量化した。a), b) の定量化において,提示した音声に対して,それを聴取した聴取者から,当該内容の読み上げ音声も取得できるため,提示音声話者とそれを聴取した聴取者間の発音差異についても定量化した。即ち話し手・聞き手間において,両者の発音差異の大きさと,聴取の崩れの大きさの両方を計測した。この両者を使うことで,自身と発音の異なる英語音声をどの程度聞き取れるのか(認知の頑健さがどのくらいあるのか)を検討できる。28名の英語非母語話者からデータを集め,a), b) 及び発音差異を用いて,「英語を用いたグローバルコミュニケーション」という観点からその円滑さの様子を可視化した(Communicability Chart, C-chart)。可視化パターンを精査することで,6つの型を定義することができた。これらの研究と並行して,より伝わりやすい英語発音となるよう,主として韻律に着眼した韻律オーバーラッピングに基づく発音矯正システムを構築し,東京大学工学部の授業に導入した。
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