Project/Area Number |
23K17533
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Research Category |
Grant-in-Aid for Challenging Research (Exploratory)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Medium-sized Section 4:Geography, cultural anthropology, folklore, and related fields
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Research Institution | Aichi University |
Principal Investigator |
岡本 耕平 愛知大学, 文学部, 教授 (90201988)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
廣内 大助 信州大学, 学術研究院教育学系, 教授 (50424916)
西村 雄一郎 奈良女子大学, 人文科学系, 教授 (90390707)
森田 匡俊 岐阜聖徳学園大学, 教育学部, 准教授 (90566720)
内山 琴絵 信州大学, 教育学部, 特任助教 (40898300)
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Project Period (FY) |
2023-06-30 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥6,500,000 (Direct Cost: ¥5,000,000、Indirect Cost: ¥1,500,000)
Fiscal Year 2024: ¥3,900,000 (Direct Cost: ¥3,000,000、Indirect Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2023: ¥2,600,000 (Direct Cost: ¥2,000,000、Indirect Cost: ¥600,000)
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Keywords | 時間地理学 / 自然災害 / 洪水 / 避難行動 |
Outline of Research at the Start |
本研究は,洪水時の避難行動への時間地理学の応用を検討することによって,時間的情報に基づく防災対策と空間的情報に基づく防災対策を有機的に結びつけて適切な避難行動を導く方法を開発する.時間地理学は,これまで様々なテーマに応用されてきたが,自然災害時の避難行動への応用例は見当たらない.本研究は,自然災害への応用によって,時間地理学研究の新たな展開に向けての方法論を見いだすことをめざす.
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Outline of Annual Research Achievements |
・令和元年東日本台風アーカイブ資料の収集 千曲川流域市町村の水害被災者,事業者,学校,行政等から,令和元年東日本台風被災当時から復旧,復興に至る写真や動画を収集し,体験談インタビューを収録した.それらデータをアーカイブにコンテンツとして「猪の満水プロジェクト」のホームページに掲載した.また,収集した写真の展示会を長野市役所で開催した.そのほか,地域住民を対象に,アーカイブに掲載された体験談から避難所開設時の教訓を学習,アーカイブ地図に掲載された災害発生写真を参考に防災マップ作成などを行った.
・第5回時間地理学国際会議の開催準備 The 5th International Time Geography Conferenceを2024年8月2日から4日まで富山市で開催することを決定し,Keynote speakerを人選して彼らに連絡した.8月4日には砺波平野の巡検を行うことにした. 一般参加者の参加登録の締め切りを4月15日,アブストラクトの締め切りを6月15日に設定し,ホームページを作成,時間地理学の国際的メーリングリストによって情報を公開した.登録締め切り時におけるKeynote speakerを除く登録者数は44名,うち外国人が39名であった.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本研究は,具体的な洪水被害として,2019年の台風19号(令和元年東日本台風)が長野県にもたらした水害をとりあげる.この水害については,信州大学教育学部を中心にデジタル・アーカイブを構築しており,本研究では,このアーカイブ・データの一部を利用するとともに,被災者への被災当時の日常移動・活動の状況の聞き取り調査を新たに行うのが,当初の研究計画で、1年目の研究実施内容であった.また2年目に時間地理学の国際会議を日本で開催し,防災への時間地理学の応用を含め,内外の研究者と時間地理学の応用について議論する予定であるが,1年目にはこの国際会議の開催準備を行った.以上より,研究は「概ね順調に進展している」とみなせる.
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Strategy for Future Research Activity |
2年目に時間地理学の国際会議を日本で開催し,防災への時間地理学の応用を含め,内外の研究者と時間地理学の応用について議論する予定である.この議論を踏まえ,これまで時間地理学においてほとんど研究されてこなかった自然災害と防災への時間地理学の応用可能性を追及する.
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Report
(1 results)
Research Products
(4 results)