Project/Area Number |
23K17564
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Research Category |
Grant-in-Aid for Challenging Research (Exploratory)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Medium-sized Section 8:Sociology and related fields
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
安梅 勅江 筑波大学, 医学医療系, 教授 (20201907)
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Project Period (FY) |
2023-06-30 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥6,500,000 (Direct Cost: ¥5,000,000、Indirect Cost: ¥1,500,000)
Fiscal Year 2024: ¥3,250,000 (Direct Cost: ¥2,500,000、Indirect Cost: ¥750,000)
Fiscal Year 2023: ¥3,250,000 (Direct Cost: ¥2,500,000、Indirect Cost: ¥750,000)
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Keywords | フレイル予防 / フレイル / 予防 |
Outline of Research at the Start |
超高齢社会の到来および健康寿命延伸需要の顕著な増加にともない、限られた社会資源を有効活用し、科学的な根拠に基づく効果的かつ効率的なフレイル(心身機能低下)予防支援の充実は喫緊の課題である。30年間におよぶコホートデータを生かしながら、自治体のもつ事業成果に関する実践知の蓄積を経年的に連結し、科学的評価のもとに、社会資源の最大限の活用を促進する効果的で効率的な仕組みづくりへの取り組みの根拠を得るものである。
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Outline of Annual Research Achievements |
超高齢社会の到来および健康寿命延伸需要の顕著な増加にともない、限られた社会資源を有効活用し、科学的な根拠に基づく効果的かつ効率的なフレイル(心身機能低下)予防支援の充実は喫緊の課題である。各自治体には事業成果に関する実践知の蓄積はあるものの、それらを経年的に連結した科学的評価のもとに、社会資源の最大限の活用を促進する効果的で効率的な仕組みづくりへの取り組みはいまだ乏しい。 本研究はのべ15万人におよぶ30年間の追跡データをもとに、経年的な生活関連要因の変化に注目し、その特性別にフレイル予防支援の優先度導出システムを開発し、効果を実証することを目的とする。すなわち、認知機能、身体機能、疾患、社会参加状況、主観的幸福感、支援状況などの生活に関する要因の経年的な変化の特性別に、どのようなタイミングで、どのような種類のフレイル予防支援が有効であったかを既存データから数値化し、最大効果発揮モデルを作成する。次いでモデルに基づき生活機能推移の特性別にフレイル予防支援優先度導出システムを開発する。さらにシステムを実践活用し、臨床妥当性及び信頼性を実証するものである。 2023年度は、1)国内外の経年追跡データを活用したフレイル予防支援に関する系統的レビューとエビデンス・テーブルの構築:フレイル予防支援プログラムの開発過程、内容、評価に関する海外先進機関の訪問調査、既存研究の系統的レビューとエビデンス・テーブルを構築した。開発研究を実施している研究機関を訪問し、情報交換と情報収集を行った。2)30年間追跡データベースを活用したフレイル予防支援優先度導出システムの開発:1991~2022年に実施したのべ15万人の調査対象者の軌跡分析を実施し、生活機能推移の特性別に関連要因を検証した。3)フレイル予防支援優先度導出システムに基づく支援プログラム試案を作成した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
計画通りに進捗しているため。
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Strategy for Future Research Activity |
2024年度には開発したフレイル予防支援優先度導出システムに基づく支援プログラム試案の妥当性評価のため、下記の研究を行う。1)支援プログラム実施前のベースライン評価:十分な面接訓練を受けた社会福祉士、保健師などの専門職により高齢者全数2,000名に対する調査を行い、プログラム実施前のベースラインとする。2)支援プログラムの実施:プログラム実施群とコントロール群を設け、本研究で開発されたフレイル予防支援優先度導出システムに基づくプログラムを実施する。コントロール群に対しては、従来型の支援プログラムを実施する。3)支援プログラムのプロセス評価、アウトカム評価:本研究開発プログラム実施群とコントロール群を比較しながら、プロセス評価、アウトカム評価を実施する。4)フレイル予防支援優先度導出システムに基づく支援プログラムの最終版作成:プロセス評価、アウトカム評価に基づき、プログラムの内容や構成などについて検討し、フレイル予防支援優先度導出システムに基づく支援プログラムの最終版を作成する。5)支援プログラムの活用モデルの提案と普及化に向けたマニュアル作成:住民、専門職などに向け、実際にプログラムを実施する際の方法、進め方のコツ、把握する必要のあるポイント、予測される成果などを詳細に解説したホームページを作成し広く利用可能とする。
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