Project/Area Number |
23K17574
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Research Category |
Grant-in-Aid for Challenging Research (Exploratory)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Medium-sized Section 8:Sociology and related fields
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Research Institution | Tokyo University of Science |
Principal Investigator |
石垣 綾 東京理科大学, 創域理工学部経営システム工学科, 教授 (50328564)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
斎藤 文 東京都市大学, デザイン・データ科学部, 教授 (00218835)
滝 聖子 千葉工業大学, 社会システム科学部, 教授 (50433181)
藤田 恵理 東京女子大学, 現代教養学部, 講師 (50466877)
西山 裕之 東京理科大学, 創域理工学部経営システム工学科, 教授 (80328567)
山田 哲男 電気通信大学, 大学院情報理工学研究科, 教授 (90334581)
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Project Period (FY) |
2023-06-30 – 2026-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥6,240,000 (Direct Cost: ¥4,800,000、Indirect Cost: ¥1,440,000)
Fiscal Year 2025: ¥1,820,000 (Direct Cost: ¥1,400,000、Indirect Cost: ¥420,000)
Fiscal Year 2024: ¥2,340,000 (Direct Cost: ¥1,800,000、Indirect Cost: ¥540,000)
Fiscal Year 2023: ¥2,080,000 (Direct Cost: ¥1,600,000、Indirect Cost: ¥480,000)
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Keywords | インダストリアルエンジニアリング / オーダーピッキング / インクルーシブデザイン / AI・ロボット等の健康的活用 |
Outline of Research at the Start |
本研究課題は、研究代表者らが専門とし、近年労働力の減少に悩まされている物流企業を題材にして行われ、将来へ向けて物流企業での雇用促進のための足掛かりを得ることを目的に行われる。本研究課題は、インダストリアルエンジニアリングの専門家であり、またそれぞれが所属する大学にてダイバーシティ推進活動を担う立場にある女性研究者がメインになって実施され、男女や高齢者の身体的・心理的ストレスの違いを考慮した上で、それぞれの専門性を生かして企業の生産性と多様な作業者の働きやすさを両立する作業設計とはどのようなものであるかについて、他の業種に比べて女性や高齢者が少ない物流企業とともに検討する。
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Outline of Annual Research Achievements |
2023年度は国内・国際学会発表6件、招待講演1件を行った。 (1)作業時の身体的・心理的ストレス、および高齢者・女性のストレスに関して国内外の文献調査を行った上で、本研究が目指している適度なストレスによる物流現場のためのインクルーシブな環境設計について、協力企業からヒヤリング調査・分析を行った。 (2)企業の協力のもと、物流倉庫を模擬した作業場を実験室に再現し、心拍変動を用いてオーダーピッキング作業における作業者の心理的・身体的負担度を推定する方法を開発した。さらに、この結果を用いて心理的・身体的負担度に影響を及ぼす作業要因について分析した。 (3)体力のない高齢者や女性労働者の作業負担を軽減させる方法として、ロボットなどの技術導入が期待されている。そこで、これらが作業者の心理的・身体的負担度を低減させる効果があるかどうかについて、棚搬送ロボットを例に実験を行った。また、組立や分解の作業に関してモーションキャプチャーを用いて作業者の動作の軌跡を可視化した。 (4)本研究ではオーダーピッキング作業時のストレス測定を行うが、ストレスは動作や、光や音などの環境の影響を受けやすいため、まずはデスクワーク時の作業者に対して環境要因を変化させてストレス測定を行った。ここでは、作業時の映像情報とリストバンド型計測装置から得られる生体情報を収集し、機械学習を活用することで作業者の集中度推定を可能にする研究を行った。さらに、簡易脳波計を用いて音楽がストレスに与える影響の分析に関する研究も実施した。 (5)潜在労働力として育児中の女性をターゲットにしていることから、育児中の女性のストレスやワークライフバランスに着目した研究を行った。特に、日米で居住地が異なる日本人母親を対象に育児ストレスに関するアンケート調査を実施し、クラスター分析を行うことによって日米での育児ストレスの違いを分析した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
2023年度は被験者を限定し、実際の物流現場を模擬した実験室にて予備実験を行った結果、6件の国内外での学会発表に繋がった。2023年度中の採択に至らなかったが、2023年度の成果は複数のジャーナルに論文を投稿中である。 さらに、2024年4月から実際の物流現場を模擬した実験室を研究分担者の所属先に増設しており、解析に必要なデータを取得するための環境が十分に整っている。 以上の理由から、おおむね順調に進展していると判断した。
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Strategy for Future Research Activity |
以下のテーマに分かれて研究を推進し、その成果は学会や研究論文等を通して国内外、産学官に広く発信する。
(1)物流現場の作業者に対し、引き続き日米など文化や社会の違いや、性差や年齢差などの個人差と心理的・身体的負担度の違いを明らかにするための調査・分析を行う。さらに、これらと協力企業からのヒヤリング調査の結果を用いて、物流現場のインクルーシブデザイン手法を開発する。 (2)ストレスのうち、心理的ストレスはバイアスの影響を受けやすいこと、さらに適度なストレスは心身を活性化するという報告があることから、物流現場での作業に適したストレスのコントロール方法を明らかにする。 (3)物流倉庫の作業をサポートするための様々なロボットが開発されていることから、自動化レベルに応じた人とロボットの協働作業をモデル化・最適化を行う。さらに、物流倉庫の現状に適した自動化レベルを判断する指標を開発し、適切な自動化導入によって作業をサポートすることにより、物流倉庫におけるインクルーシブデザインの促進を図る。
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