Project/Area Number |
23K17578
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Research Category |
Grant-in-Aid for Challenging Research (Exploratory)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Medium-sized Section 8:Sociology and related fields
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Research Institution | Tokyo Metropolitan Geriatric Hospital and Institute of Gerontology |
Principal Investigator |
村山 陽 地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター(東京都健康長寿医療センター研究所), 東京都健康長寿医療センター研究所, 主任研究員 (90727356)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山崎 幸子 学校法人文京学院 文京学院大学, 人間学部, 教授 (10550840)
長谷部 雅美 聖学院大学, 心理福祉学部, 准教授 (70773505)
高橋 知也 地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター(東京都健康長寿医療センター研究所), 東京都健康長寿医療センター研究所, 研究員 (90813098)
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Project Period (FY) |
2023-06-30 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥6,370,000 (Direct Cost: ¥4,900,000、Indirect Cost: ¥1,470,000)
Fiscal Year 2024: ¥3,250,000 (Direct Cost: ¥2,500,000、Indirect Cost: ¥750,000)
Fiscal Year 2023: ¥3,120,000 (Direct Cost: ¥2,400,000、Indirect Cost: ¥720,000)
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Keywords | 単身女性中高年者 / 援助要請 / 孤立予防 / 困窮予防 |
Outline of Research at the Start |
最近の調査では単身中高年女性は経済状況が苦しいほど自己解決の意識が強く、そのことが援助要請を抑制する特徴が認められている。この背景には、女性のライフコースの多様化に伴い複雑化している生活問題に対応する適切な制度や方法、援助者が見つからないこと(社会要因)も関連していることが考えられる。そこで本研究では単身中高年女性が困窮に陥る多様なプロセスをパターン化し、それに対する援助要請スタイルを抽出する。その上で援助要請スタイルが困窮化や心身の健康に影響する過程を明らかにする。これらの結果を統合することで、困窮予防に向けた適切な援助要請スタイルを整理して支援策を提案する。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、単身中高年女性が孤立や困窮に陥る多様なプロセスをパターン化し、それに対する援助要請スタイルを抽出した上で、孤立困窮予防に向けて援助要請を促すための具体的な支援方法について提案することを目的としている。2023年度は(1)環境上・経済的理由のため市区町村長の措置により都内の養護老人ホーム6ヵ所に入所している女性高齢者30人余り(入所前に単身世帯であった者)を対象にしたインタビュー調査(平均年齢83.6±5.6歳)、(2)地域在住の単身女性中高年者20人余りを対象にしたオンラインインタビュー調査(平均年齢58.7±4.4歳)、をそれぞれ実施した。インタビュアーは、インタビュー経験が豊富にある臨床心理士または社会福祉士が務めた。インタビュー調査を実施するにあたり、中高年女性に対する支援を行っている相談員や支援者、福祉分野の専門家等に対するヒアリングを行い、それをもとにリサーチクエスチョンを設定した。現在、質的分析手法である複線径路等至性モデル(TEM)によりインタビュー・データを解析している。また、本調査の結果をもとに、2024年度に実施予定の郵送調査に向けて“援助要請行動の促進要因および阻害要因を測定するための項目”を検討している。質的分析や項目作成に際して、相談援助に従事している専門家や多領域の専門家と協働で行う体制を整えている。本研究成果の一部は学会で発表する予定であり、また共著論文として投稿の準備をしている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初の予定通り、研究会議を定期的に開催して単身中高年女性を対象にした面接調査を実施できており、おおむね研究計画通り進んでいる。
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Strategy for Future Research Activity |
本年度は、地域在住の単身中高年者を対象にした無作為抽出による郵送調査を実施し、その分析を行う予定である。
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