Project/Area Number |
23K17594
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Research Category |
Grant-in-Aid for Challenging Research (Exploratory)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Medium-sized Section 9:Education and related fields
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Research Institution | Shimane University |
Principal Investigator |
宮崎 亮 島根大学, 学術研究院人間科学系, 准教授 (20531908)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
安部 孝文 島根大学, 学術研究院医学・看護学系, 助教 (30794953)
坂根 直樹 独立行政法人国立病院機構(京都医療センター臨床研究センター), 臨床研究企画運営部, 研究室長 (40335443)
安藤 仁 金沢大学, 医学系, 教授 (50382875)
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Project Period (FY) |
2023-06-30 – 2026-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥6,240,000 (Direct Cost: ¥4,800,000、Indirect Cost: ¥1,440,000)
Fiscal Year 2025: ¥2,080,000 (Direct Cost: ¥1,600,000、Indirect Cost: ¥480,000)
Fiscal Year 2024: ¥2,600,000 (Direct Cost: ¥2,000,000、Indirect Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
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Keywords | 日内リズム / 学力 / 集中力 / クロノタイプ / 睡眠 / 社会的時差ボケ / 覚醒 / 体力 |
Outline of Research at the Start |
本研究では朝の楽しい運動に着目した。昨今、社会全体の夜型化で午前の授業中の集中力が低下している児童が散見される。さらに、小学校の統廃合でバス通学が増えることなどによる授業前の運動量低下なども、午前中の集中力低下に関係しているものと思われる。授業は主に午前中であり、学力向上には授業前の朝運動がより効果的と思われる。さらに我が国では、子どもを対象とした運動介入による学力向上の知見がほとんどなく、特にメカニズムは全く不明である。そこで本研究では、教育委員会の協力を得て、朝の楽しい運動に着目し、小学生に対する朝の楽しい運動が集中力を介して学力を向上させるか、そしてそのメカニズムを探る。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究課題では、小学生を対象とした朝の楽しい運動と学力に着目し、朝の運動習慣と集中力・社会情緒的スキル・学力などの関係、そして介入研究として、朝の軽運動で学力を向上させるプログラムを予定している。 令和5年度は、上記目標達成のため、折衝や準備に注力した。特に島根県など地方では、小学校の統廃合により、バスでの通学が増え、授業前の運動量が激減しており、社会全体の夜型化で午前の授業中の集中力が低下している児童が散見される。そこで本研究は、島根県A市教育委員会の協力の下、朝の楽しい運動が小学生の学力を向上させるか、そしてそのメカニズムを探る必要がある。そのため令和5年度は、まず県内小学校を複数訪問し、事情の聞き取り、要望の集約、将来的な調査の依頼などを行った。多くの意見が得られたため、今後は効果的・現実的な調査・介入方法を共同研究者間でよく議論し、併せて予備実験なども進める予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
令和5年度は、おおむね予定していた通りに研究を進めることができた。まず学力との関係については、本研究実施に先立ち、すでに共同研究者が島根県A市教育委員会と折衝を重ね、上記調査について理解が得られている。令和5年度に入っても、継続してA市教育委員会と協議のうえ、本研究課題と関連のある過去データの分析なども進めており、おおむね計画通りである。 一方、朝の運動介入については、小学校訪問しての聞き取り、介入方法の探索など準備に注力した。学校現場の事情を汲んだ介入研究でなければならないため、小学校訪問の結果、多くの課題解決が必要と思われた。対象者(どの小学校か、適切な学年など)、介入方法(介入期間や時期、運動プログラムの内容など)、そして測定項目(介入効果を評価でき、かつ実施可能な検査方法など)が、課題であった。
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Strategy for Future Research Activity |
上記で記載したとおり、実験計画自体はおおむね順調である。しかし、介入研究については、対象が学校現場であることから、現場の事情や時間的制約が多い。そのため、今後は、短時間で可能な運動形態の探索、学校のニーズに合った介入方法や時期の模索、測定項目の精査、などが必要と考えている。そこで令和6年度は、単回の予備実験、短期間の介入研究などを予定している。それら実験の中で、測定項目の精査、効果的な介入方法(運動プログラムの内容や時間)を見出し、実際の介入研究につなげる予定である。とはいえ、小学校現場や教育委員会などとの関係は良好であり、研究計画自体は特に問題ないと考えている。
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