Project/Area Number |
23K17596
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Research Category |
Grant-in-Aid for Challenging Research (Exploratory)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Medium-sized Section 9:Education and related fields
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Research Institution | Yamaguchi University |
Principal Investigator |
柳澤 亜希子 山口大学, 教育学部, 准教授 (10435282)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
李 煕馥 独立行政法人国立特別支援教育総合研究所, その他部局等, 特任研究員 (40708385)
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Project Period (FY) |
2023-06-30 – 2026-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥5,460,000 (Direct Cost: ¥4,200,000、Indirect Cost: ¥1,260,000)
Fiscal Year 2025: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2024: ¥2,730,000 (Direct Cost: ¥2,100,000、Indirect Cost: ¥630,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
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Keywords | ピア・サポート / 自閉スペクトラム症 / 自立活動 / 思春期 / 指導モデル開発 / 指導モデル |
Outline of Research at the Start |
自閉症・情緒障害特別支援学級に在籍する思春期の自閉スペクトラム症のある子ども同士の当事者性に基づくピア・サポートを取り入れた自立活動の指導が、彼らの自己理解や他者理解、他者との関係づくりに対する意識にもたらす効果と教師の指導方略を検討する。障害のある子どもへのピア・サポートの取組に関する国内外の先行研究のレビューとピア・サポーター制度を導入している韓国で実地調査を行い、指導の留意点や指導の展開の工夫を検討する。研究協力校においてピア・サポートの手法を取り入れた自立活動の指導の実践研究を行い、新たな指導モデルを提案する。本研究の成果を広く関係者に還元するために、オンラインセミナーを開催する。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、小・中学校の自閉症・情緒障害特別支援学級(以降、特別支援学級)において、自閉スペクトラム症のある子ども同士の当事者性に基づく「ピア・サポート」を取り入れた自立活動の指導が、彼らの自己理解や他者理解、そして他者との関係づくりに対する意識にもたらす効果と教師の指導方略について検討することで新たな指導モデルを提案する。初年度は、インクルーシブ教育を推進するための学校現場での取組の一環として「ピア・サポーター」を導入している韓国での実地調査と国内の特別支援学級での実践研究の準備段階として、国内外の障害のある子どもを対象としたピア・サポートに関する文献レビューを行った。レビューの結果、重度の障害の子どもと障害のない子どもを対象にしたピア・サポートに関する先行研究は存在するが、自閉スペクトラム症等の発達障害の子ども同士のピア・サポートに関する文献は国内外ともに少ないことが確認された。文献レビューを通して、アメリカのカリフォルニア州立大学で開発された自閉スペクトラム症等の社会性に課題のある子どもや青年を対象にした指導プログラム(PEERS)が実践研究を進める上での参考になると考え、それについて情報収集を進めた。また、ピア・サポートやピア・ラーニング等の子ども同士の関わり合いや学び合いを活かした各種理論についての整理を進めた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初の計画では、初年度に韓国での実地調査を予定していた。しかし、韓国に在住する研究分担者からの情報提供により、韓国の教育現場の諸事情を勘案すると今年度に実地調査を行うことは適当ではないと判断した。このため、国内での実践研究に協力可能な特別支援学級の選定と研究協力の依頼を前倒しした。次年度、円滑に実践研究に着手できるように、研究対象の児童についての実態把握と担当教員とピア・サポートを導入した自立活動の指導方針について検討を進めた。
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Strategy for Future Research Activity |
韓国での実地調査にあたっては、韓国在住の研究分担者を通じて、文献レビューで明らかとなったピア・サポートやピアとの学び合いを実現するための視点や仕組み等に関する知見と実践例が得られる学校の選定・依頼を進めてもらう。 国内での特別支援学級での実践研究については、研究協力の承諾が得られた特別支援学級には、担当教員に次年度の指導計画を立案してもらっているので、それに基づいて実践を進めてもらう。
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