Project/Area Number |
23K17607
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Research Category |
Grant-in-Aid for Challenging Research (Exploratory)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Medium-sized Section 9:Education and related fields
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Research Institution | Hirosaki University |
Principal Investigator |
山田 史生 弘前大学, 教育学部, 教授 (10210478)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
島田 透 弘前大学, 教育学部, 准教授 (40450283)
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Project Period (FY) |
2023-06-30 – 2026-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥2,470,000 (Direct Cost: ¥1,900,000、Indirect Cost: ¥570,000)
Fiscal Year 2025: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
Fiscal Year 2024: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
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Keywords | 中等教育 / 化学教科書 / 日本語表現書 / 日本語表現 |
Outline of Research at the Start |
本研究は、国語教育の研究者が化学教育の研究者の協力を得ることによって、新たな化学教科書の表現方法を開発しようとする試みである。単に知識を「正確に」得るだけでなく、より「分かりやすく」理解することができ、さらには実験によってリアルに実感したいという意欲へと誘うような、高校化学教育現場のニーズに応える夢のある教科書の表現方法を開発する。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、国語教育の研究者と化学教育の研究者とが互いの専門性を生かして協力することによって、高校の化学教科書の記述を詳しく吟味し、学習に好適な表現方法を開発しようとする試みである。
現行の高等学校「化学」の教科書の言語レベルにおける表現には、二つの問題点がある。一つは、教科内容を「正確に」伝えるという点には留意されているが、「分かりやすく」伝えるという点には必ずしも十分に配慮されているとは言い難いということ。もう一つは、言葉のレベルに留まらず、得られた知識を実験などを通して実証したいという欲求を掻き立てるような記述としては不十分であるということ。
この二つの問題を解決すべく、現行の高等学校「化学」の教科書の言語的な表現を精査し、問題のある表記を抽出し、その改訂案を提示する。この作業を通して、その成果を成文化し、それを蓄積している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
国語教育の研究者と化学教育の研究者とが定期的に会合し、高校の化学教科書の記述を徹底的に吟味している。具体的な作業の対象として、令和5年2月10日発行『化学基礎』(東京書籍)の記述を、一字一句ゆるがせにせず精査し、問題のある表記を抽出し、その改訂案を提示している。化学に関して非専門家である国語教育の研究者にとって読解に困難をおぼえる言語表現を指摘し、それを化学教育の研究者の協力のもとに、理解しやすい表現に改めることを遂行している。
問題のある表記を抽出し、その問題点を指摘し、その改訂案を提示するという作業を、極めて綿密に進めているので、多大の時間を要しているが、現時点において、1編1章「化学とは何か」についての作業を終えている。
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Strategy for Future Research Activity |
国語教育の研究者が化学教育の研究者の協力を得て、新たな化学教科書の表現方法を開発しようとする試みは、具体的に作業をしてみて、甚だ重要な研究であると実感している。
教科書という書物の性格からして、単に知識を「正確に」獲得するだけでなく、より「分かりやすく」理解することができ、さらには実験によってリアルに実感したいという意欲へと誘うような、夢のある記述が望ましい。
教科書として望ましい表現を求めて、問題のある表記を抽出し、その問題点を指摘し、その改訂案を提示するという作業を、今後とも進めてゆく。『化学基礎』(東京書籍)の記述を一通りチェックし終えたい。その成果を踏まえて、望ましい化学教科書の雛形を提示する。この研究は、高等学校化学教育現場のニーズに応えるものであると確信している。
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