Research Project
Grant-in-Aid for Challenging Research (Exploratory)
個体間の絆・結束は排他性を生む。排他性がうむ社会的孤立は,自ら孤立する自発的孤立と行動・生理レベルで何が共通し,異なるのか未解明である。本研究課題では,カラスのオス3個体を2週間同居させることで,2個体の絆形成と1個体の孤立が生じるという独自に開発した行動課題を用い,社会的孤立と自発的孤立を分離し,ストレスホルモンのレベルから両者の相違・共通性を調べる。その上で,2種の孤立個体を群れと合流させる社会的機会を提供することで,ストレスレベルの回復の相違も検討する。これらの実験研究を通じて、絆形成がもたらす社会的排除の解明に向けた動物モデルを新たに確立することを目指す。