Research Project
Grant-in-Aid for Challenging Research (Exploratory)
心の要素であるクオリア研究の多くはヒト視覚の神経対応を探るものに限定されており、主観性や進化的連続性に踏み込めていない。本研究は、1)聴覚クオリアを刺激の空間布置として測定し主観・脳活動比較を可能にする、2)聴覚刺激の利点を活かし覚醒度を操作したクオリアを比較する、3)鳥類、齧歯類、ヒトを対象とし種特異性と普遍性を調べる、ことを目的としている点が挑戦的である。楽音と単音節発声とを刺激として、前者により聴覚クオリア空間の普遍性を、後者によりその種特異性を計測する。オドボール課題による行動潜時とミスマッチ陰性を空間配置し聴覚印象空間の差異を比較する。本研究はクオリア研究を生物心理学として刷新する。