Individual differences in visual statistics and eye movements under natural environment and natural movements
Project/Area Number |
23K17648
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Research Category |
Grant-in-Aid for Challenging Research (Exploratory)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Medium-sized Section 10:Psychology and related fields
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Research Institution | National Institute of Information and Communications Technology |
Principal Investigator |
村井 祐基 国立研究開発法人情報通信研究機構, 未来ICT研究所脳情報通信融合研究センター, 研究員 (60847309)
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Project Period (FY) |
2023-06-30 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥6,500,000 (Direct Cost: ¥5,000,000、Indirect Cost: ¥1,500,000)
Fiscal Year 2024: ¥2,470,000 (Direct Cost: ¥1,900,000、Indirect Cost: ¥570,000)
Fiscal Year 2023: ¥4,030,000 (Direct Cost: ¥3,100,000、Indirect Cost: ¥930,000)
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Keywords | 視覚 / 心理物理学 / 視覚統計量 / 個人差 / ウェアラブルデバイス / 知覚 |
Outline of Research at the Start |
本研究では、【個々人の日常視環境の違いが知覚の個人差を生み出しているのではないか】という仮説を検証するため、ウェアラブルアイトラッカーを用いて、自然環境下でかつ自由に活動しているもとでの眼の動きやそれぞれの人が見ているものを記録する。このデータをもとに、それぞれの人の網膜に写る視覚像の時空間周波数や方位、色、明るさといった様々な視覚統計量を計算し、その個人差と実験室的に計測される知覚の個人差を比較することで、日常体験している視環境が実際に知覚に与える影響を生態学的に妥当な形で検証することを目指す。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、日常視環境の違いが知覚の個人差を生み出しているのではないかという仮説を検証するため、ウェアラブルアイトラッカーを用いて、自然環境・自然活動下での眼球運動と視環境を測定し、それぞれの人の網膜に写る様々な視覚統計量の個人差と、実験室的に計測される知覚の個人差を比較することを目的としている。 初年度は当初、ウェアラブルアイトラッカーを用いた視環境の計測を目標としていた。しかし、進捗状況欄に記載の通りアイトラッカーの購入に支障が生じたため研究計画を大幅に変更して、オンライン実験を中心にして大規模データの取得によって知覚的個人差の検討を行うこととした。 具体的には、方位知覚や顔知覚(Murai & Whitney, VSS2023)、視覚性ワーキングメモリ(村井、基礎心理学会)、視聴覚間時間差(村井、多感覚研究会)など、様々な知覚特徴に対する個人差を縦断的に計測することで、初期の視覚特徴から多感覚知覚や記憶のような高次処理まで長期的に安定した個人差が実験的に抽出できることを明らかにした。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本計画の中核をなすウェアラブルアイトラッカーによる視環境計測について、当初購入を予定していた比較的安価なPupil Labs社のアイトラッカーが技適を取得しておらず国内で利用できないと判明したこと、代替案として高額な他社製品の購入を試みたものの、所属機関における一般競争入札において年度内に購入するための仕様書調整期限が8月初旬であったため、購入を断念せざるをえなかったという状況により、計画の極めて大幅な変更を迫られた。 今年度は研究のもう一つの主眼である知覚的個人差の検討に注力し、オンライン実験を用いて各種知覚特徴の個人差を検討するための大規模縦断データの取得等にこぎつけたことから、当初の研究計画に比して遜色ない進捗があったと判断する。
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Strategy for Future Research Activity |
今年度はウェアラブルアイトラッカーを購入し、視環境計測研究を推進するとともに、初年度に実施した知覚的個人差と視環境の個人差を比較することで、実際に日常生活における視環境の差が知覚や認知の個人差を生み出しているのか検討する。
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Report
(1 results)
Research Products
(3 results)