Research Project
Grant-in-Aid for Challenging Research (Exploratory)
空間反転対称性が破れた磁性体における光学的な二次の電気磁気効果を用いた光誘起による磁化発生の観測のため、キラルな化合物NiSO4・6H2Oと点群Tdに属する [MnIII(taa)] の2つの物質について実験を行う。前者では無偏光、後者では直線偏光の光照射によって磁化が誘起されると期待される。液体ヘリウムクライオスタット中の低温で、両物質の光吸収帯に位置する波長1064 nmの高強度パルスレーザー光を照射しつつ核磁気共鳴測定や磁気抵抗素子を用いた高感度な磁化測定を行って、この光誘起磁化発生を観測することを目指す。