Research Project
Grant-in-Aid for Challenging Research (Exploratory)
本研究では,3種の炭酸凝集同位体(13C18O16O・13C17O16O・12C18O18O)の赤外線分光法による分析を目指す。まず,対象の3種が効率良く吸収し,存在度最大の 12C16O16Oの吸収に妨害されない波長を選択する。次に,基礎実験を行なった上で中赤外線レーザー分光計(Aerodyne Research社製)に特注のレーザー素子(浜松ホトニクス社製)を組み込んで,三重凝集同位体を測定可能な分析システムを製作する。一方で,異なる温度で方解石を合成し,その測定結果から,三種の凝集同位体の存在度異常と温度の関係式を構築する。最終的には天然試料に適用し,過去の温度情報を読み取る。