Research Project
Grant-in-Aid for Challenging Research (Exploratory)
新しいレーダー技術であるMIMOレーダーの大気・気象観測への適用に関するフィージビリティについて研究する。フェーズドアレイ気象レーダーは時間分解能30秒で100仰角以上の観測が可能であり、極端気象のメカニズムを正確に理解し、その兆候を一早く捉え、減災を目指す上で強力な測器である。しかし、多数のアンテナ素子が必要なため、コスト面での課題が大きく、実用化への妨げとなっている。MIMO技術により、素子数を大幅に少なくし、レーダー観測に必要な角度分解能を維持しながらコスト削減が可能となる。本課題ではLQ-7大気レーダー等を用いてMIMO技術のハードウェア実装上の課題を明らかにする。