Research Project
Grant-in-Aid for Challenging Research (Exploratory)
圧力は地球科学や物質科学において重要な状態変数である。本研究は、これまで蓄積した研究設備および技術を大容量プレスによる超高圧発生のために進展させるものである。現在、大容量プレスとしては川井型加圧方式による実験が主流に行われている。この方式において、発生可能圧力は現状約120 GPaである。この圧力は地球のマントル最下部のD”層にぎりぎり到達する圧力であり、マントル核境界や核の研究を行うことは難しい。そこで、本研究では、かつて1970年代に研究された多アンビル摺動型加圧方式に着目する。近年の材料開発と装置技術の発展により、この加圧方式が可能ではないかと考えており、その可能性を探究する。