Research Project
Grant-in-Aid for Challenging Research (Exploratory)
21世紀に入り、太陽系進化解明のカギを握る小天体での滞在観測や物質採取が国内外で実現している。今後の小天体探査では、より内部の天体構造を理解することが課題であり、その有力な手段が自転・形状・重力場から内部構造に迫る測地学である。しかし、複雑な自転、いびつな形状、微小な重力など、従来の月惑星測地学とは対象天体の性質が大きく異なる。本研究の目的は、小天体に適した測地学手法を開発し、小天体構造の解明に繋げることである。特に、従来手法では性能が限定的な重力場推定に重点を置き、はやぶさ2のリュウグウ観測データを用いた実証的な研究を行う。