Research Project
Grant-in-Aid for Challenging Research (Exploratory)
材料表面を低摩擦化する技術の一例として、高密度ポリマーブラシ(HDPB)が挙げられる。しかし、従来のHDPBは有機物質に限定され、堅牢性が低かった。無機物質から成るHDPBは堅牢性に優れた低摩擦表面を提供できる可能性がある一方で、その調製法はまだ確立されていない。本研究では、無機ポリマーの一種であるポリシロキサンを高密度に基板表面に導入する手法の開発に挑戦し、堅牢な低摩擦表面を創製する。具体的には、基板表面の水酸基を重合開始点とみなし、環状シロキサンモノマーの開環リビング重合によって目的を達成する。さらには、材料機能化の新たなトレンドやSDGsの達成、低炭素社会の実現に貢献していく。