Research Project
Grant-in-Aid for Challenging Research (Exploratory)
本研究は,スピンとの類似性から,輸送方向に「平行な」電界による励起子ドリフトの可能性を見出し,且つドリフト輸送を前提とした新しい構造の励起子トランジスタを提案するものである.電子・正孔のドリフト速度は電界強度に依存して拡散速度の10ー100 倍となることが予想されており,本研究の励起子ドリフトが実現すれば,拡散のみを利用する従来デバイスに比べ1ー2 桁の高速化が実現すると期待される.本研究は拡散のみからその輸送を取り扱ってきたこれまでの励起子研究に変換・転換をもたらす可能性があり,学術的観点からも意義を有すると言える.